熱源設備
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熱源設備(ねつげんせつび)とは、ひとまとまりの市街地(街区)・ビルなどの建築物・自動車・鉄道車両・船舶に熱を供給する設備をいう。
利用するエネルギー源[編集]
1960年代までは石炭、1970年代より重油などの石油類、1980年代からは大気汚染防止などの観点から都市ガス・電気が用いられるようになった。超高層ビルでは都市ガスや電気(又はこれらの併用)が用いられることが多い。
自動車ではエンジンの排熱やエンジン駆動の冷凍機、電車では電熱や電動機駆動の冷凍機、船舶ではエンジンの排熱利用のボイラーやエンジン駆動発電機で発電し電動機駆動の冷凍機を使用する場合が多い。
各エネルギーの特徴[編集]
未利用エネルギー[編集]
温熱源機器[編集]
冷熱源機器[編集]
冷凍機と呼ばれる。
- 蒸気圧縮冷凍機
- 吸収式冷凍機
- 吸着式冷凍機
熱源機器の組み合わせ[編集]
温熱源 | 冷熱源 | 特徴 | 適用 |
ヒートポンプ | 1つの熱源で冷暖房を行うことができる。 | 中小規模建築物・鉄道車両 | |
---|---|---|---|
吸収式冷温水機 | 有資格者が不要。 供給区域内では都市ガス・その他の地域では石油が用いられることが多い。 |
電力消費を抑えたい中規模建築物 | |
ボイラー | 吸収式冷凍機 | 蒸気と冷熱の同時供給に適する。 | 病院・ホテル |
ボイラー | ターボ冷凍機 | ヒートポンプでの暖房が行いにくい寒冷地で用いられる。 | 大規模建築物 |
コジェネレーション排熱+ボイラー | 排熱利用吸収式冷凍機+電気駆動冷凍機+蓄熱 | 大規模施設で各種熱源の特徴を生かして用いられる。 | 地域熱供給 |
メーカー一覧[編集]
- アトラスコプコ
- アネスト岩田
- IHI
- エマソン
- 加地テック
- クノールブレムゼ
- クボタ
- サムスン電子
- サンデン
- ダイキン工業
- デンソー
- デンヨー
- 東芝キヤリア
- ナブテスコ
- 日機装
- 日本ピーマック(高砂熱学工業子会社)
- パナソニック
- 日立アプライアンス
- 日立産機システム
- 日立プラントテクノロジー
- 富士コンプレッサー
- 北越工業
- 前川製作所
- 三國重工業
- 三井精機工業
- 三洋電機
- 三菱電機
- 三菱重工業
関連項目[編集]
- 設備
- 地域熱供給 : 大規模な開発や再開発が行われた地域で都市計画として複数のビルや街区で熱源を共有し地域全体に熱を供給するシステム。
- コジェネレーション : 燃料による発電を行いその排熱を有効利用して給湯・暖房・冷房などを行うシステム。
- 蓄熱
- 建築物環境衛生管理技術者(特定建築物における空気調和、給湯等の環境衛生上の監督などを行う者)
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