機動戦士ガンダム (プレイステーション2)
『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム)は2000年12月21日にバンダイ(現:バンダイナムコゲームス)より発売されたプレイステーション2用のアクションゲーム。
アニメ『機動戦士ガンダム』を原作としたキャラクターゲームである。
概要[編集]
当時の新世代機であるプレイステーション2で初めて発売となったガンダムのゲームであり、高い注目を浴びることとなった。しかし、同一のゲームシステムで地上戦と宇宙空間戦の両方を表現することが困難であったため、本作では地上戦のみに絞ったシステムとなる。そのため、ゲーム内で再現されているのは原作『機動戦士ガンダム』の前半から中盤(ジャブロー攻防戦まで)であり、序盤にあった宇宙戦(ルナ2前後のエピソード)はストーリーが説明されるだけで省略されている。
宇宙が舞台となる原作の終盤(映画『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』に相当する部分)は続編『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』に続くとの予告編がエンディング代わりに流れるが、開発が難航して実際に発売されたのは2003年9月4日である。
ストーリーモードを1度クリアすると、連邦軍とジオン軍のモビルスーツを自由に選択して敵と戦うタクティクスバトルモードが選択できるようになる。このモードではクリアをするたびに使用できるモビルスーツは増えていき、ストーリーモードに登場する機体はもちろん『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』といったOVAや『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』、『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』といったゲームに登場する機体も登場する。
2005年に廉価版の『機動戦士ガンダムVer.1.5 GUNDAM THE BEST』が発売されている。
補足[編集]
- 初回版の購入者限定特典として、劇中に登場するマ・クベの壷の陶器製ミニチュアと北米版プレイステーション用ゲームソフト『ガンダムバトルアサルト』の通販応募用紙が入っていた。
- ストーリーモードの合間に表示されるアニメムービーは、セガサターン版『機動戦士ガンダム』よりの流用。サンライズがゲーム用に新規に制作した映像であり、クオリティは高い。
- タクティクスバトルモードで新モビルスーツが追加される際にはそのモビルスーツに関連する人物が登場する本作オリジナルのムービーが流れる。エンディングに相当するムービーも存在し、連邦軍側はフラウ・ボウ、セイラ・マス、ミライ・ヤシマ、マチルダ・アジャン、クリスチーナ・マッケンジー、モーリン・キタムラの6名がプレイヤーを称えるもの、ジオン軍側はギレン・ザビ、キシリア・ザビ、シャア・アズナブル、ランバ・ラル、マ・クベ、黒い三連星、デニム曹長が一堂に会して「ジーク・ジオン」を連呼する。
- ストーリーモードは基本的に原作どおりに進行するが、2周目以降は条件によってガルマ・ザビが専用のザクにのって登場するといった変化も生じる。
- ジャブロー戦で終了するため、ストーリーモードのラスボスはゾック。転んだら起き上がれそうになかったアニメ版とは違い、4本足で安定性の高いオリジナルデザインとなっている。
- 講談社の雑誌企画として行った懸賞品として「講談社8誌連合企画特別版」も存在。当選本数は2001本のため、入手困難なソフトとなっている。
- PS2ゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』の初回限定版には、本作のグラフィック面を向上させた『機動戦士ガンダムVer.1.5』が同梱された。なお、のちに発売された廉価版シリーズである『GUNDAM THE BEST』には、この『Ver.1.5』が採用されている。