橋爪恒雄
橋爪 恒雄(はしづめ つねお)とは、北海道帯広市の私立帯広北高校のチアリーディング部の監督であり、同校の教頭である。
政治活動に熱心な教師であったが、2012年に、部の生徒への猥褻行為、求婚が発覚した。
目次
夢を持てる教育(2003年11月)[編集]
平等に教育受ける権利保障して、あきらめず1票投じる
親の離婚や家計悪化に悩む生徒たち「学費助成の増額など進めてほしい」
「若者は好んで政治に無関心なのではない。われわれ大人が考える機会を与えていないだけ」。
帯広北高校教諭の橋爪恒雄さん(31)は熱っぽく語る。前回の総選挙の際、国語の授業で「模擬選挙」を企画、生徒を各党に分けて演説させて、実際に投票させたところ、大熱戦になった。自身も政治に深く関心を持っている。
「何もせず、文句を言うのは簡単。だが、自分の思いを政治に反映することができるのは選挙しかない。将来、夢を持てる教育にしていくためには諦めてはいけない。自分も親になって余計に感じる」。
選挙では毎回、各党の政策を見ながら1票を投じる。今回も忙しい合間を縫って、どの候補に投じようか考えている。
和歌山県出身。大学卒業後、同校の国語教諭となった。今年で9年目。現在は「中堅の柱」(伊藤建夫校長)として、3年生の担任のほか、通称「橋爪会」と呼ばれる大学進学者対象の小論文指導を担当、剣道部とダンス部の顧問も務める。また、生徒会の顧問として、管内の生徒会のネットワーク作りに奔走、忙しく充実した日々を送る。
ただ最近、やりきれない気持ちになることがある。経済的なことを理由に授業料を滞納する家庭が増えているからだ。私立高の学費は公立高より高く、所得が少ない場合、奨学金もあるが、それでも授業料を滞納する家庭は年々増加。ここ1、2年で保護者や生徒と経済面の話をする割合が増えたようにも思う。
成績が優秀にもかかわらず、両親が離婚して厳しい経済状況のため、「弟が進学するかもしれない。自分は働いて家にお金を入れなければならない」と、大学進学を諦めた女子生徒。別の生徒は母1人で家計を支えていたため、昼食も食べられず、毎日のようにやってくるサラ金の取り立てに「もう学校に行けない」とおびえ泣いていた-。
「『衣食足りて礼節を知る』といわれる。しかし、現在の不況が教育を受けたくても受けられない状況にしている。多くの先進国では、奨学金の無償化が当たり前。日本も最低でも教育基本法の『平等に教育を受ける権利』を保障するよう、学費助成の増額などを進めてほしい」と訴える。
帯北チアリーディング部がジャパンカップへ(2010年6月)[編集]
帯広北高校のチアリーディング部「ブルークローバーズ」(28人)が札幌市内で開かれた北海道チアリーディング選手権大会兼ジャパンカップ2010チアリーディング日本選手権大会北海道地区予選(社団法人日本チアリーディング協会主催)の自由演技競技高校の部で初優勝を果たした。
規定の審査得点もクリアし、8月に東京で開かれる国内最高峰のジャパンカップ出場を決めた。管内高校の同カップ出場は初。
同部門には7校9チームが出場。同校はA、Bの両チームがエントリーし、Aチーム(16人)が優勝を決めた。Aチームは1年生が多い例年と異なり、今年は2・3年生を中心に構成。例年よりも時間をかけて演技の構築ができた。
大会に向けて週6日、毎日3時間半〜4時間練習に打ち込んだ。練習中は部員同士がぶつかり、激しく言い合うこともしばしば。監督を務める橋爪恒雄教頭は「華やかなイメージのあるチアだが、メンバーたちは真剣勝負。毎日チームの雰囲気が違っていた」と振り返る。
大会では中盤にミスがあったものの、スピード感と連続性、難易度、表現などが高く評価され、基準点となる250点を獲得。
長谷川主将は「すごく楽しかった。歓声が大きく、優勝できると思った」と笑顔を見せ、沼田、武藤両副主将も「これはいけると思った」「失敗を引きずらなかったのがよかった」と口をそろえる。
今後はジャパンカップに向け、「クライミング」(ピラミッドの乗せ方)「ディスマウント」(ピラミッドの降ろし方)の場面での難易度を高めていく。橋爪監督は「道内の高校生チームでは史上初となる決勝進出を目指す」と意気込んでいる。
帯北チア、今年もジャパンカップへ(2011年6月)[編集]
帯広北高校チアリーディング部「ブルークローバーズ」(高田部長、部員27人)が、札幌市内で12日に開かれた「北海道チアリーディング選手権大会兼ジャパンカップ2011北海道地区予選」の規定演技部門で総合優勝、自由演技高校部門で準優勝し、国内最高峰のジャパンカップ(8月、東京)出場を決めた。2年連続の出場となり、部員たちは「今年は10チームで競う決勝進出を目指す」と意気込んでいる。
昨年創部5年目にして初めてジャパンカップ出場を果たした同部は、同カップ決勝進出に照準を合わせ、昨年9月から練習に打ち込んできた。道地区予選では両部門の合計得点が200点以上で同カップ出場権が得られる。
同部は全国共通の規定演技で大学、社会人を抑えて優勝、自由演技では見せ場のピラミッドで2回落下するなどのミスがあったものの、ジャンプやダンス、アームモーションなどの基礎が高評価を得て2位につけた。昨年は同部門で優勝している。高田部長は「優勝だけ考えてきたので悔しい。2度と同じ思いをしたくないという気持ちで次は頑張りたい」と話し、「ジャパンカップは決勝進出を目指す」ときっぱり。
計11回のピラミッド場面が登場する同部の自由演技はナショナルチームと同レベルという。橋爪恒雄監督は「優勝チームが堅実だったのに対し、全国を見据えて難易度の高い技に取り組んだのは監督の責任。ただ、選手たちは完成させる技術を持っていた。ジャパンカップで決勝に進出しそれを証明できれば」と話している。
帯広北高校の橋爪恒雄教頭がコミュニケーションの一環として女子生徒の手を握り、ネックレスを贈り求婚(2012年1月)[編集]
北海道帯広市の帯広北高校チアリーディング部の橋爪恒雄監督が、女子部員に不適切な行為をしたとして、同部の2年生部員10人全員が今月5日に退部届を出していた。
学校側は「担当者が不在で分からない」と説明している。道庁学事課によると、同校の保護者から昨年12月27日に道に電話が有り、同校の教頭で橋爪恒雄監督が特定の部員を呼び出し「愛してる」「結婚しよう」等と発言したり、ネックレス等を贈る等の不適切な行為を続けているとの苦情が有った。
又、橋爪恒雄監督はファミリーレストランで部員の手を握る等、尻を触る行為も有った。
同部は2010年から2年連続でジャパンカップ・日本選手権に出場する等強豪校として知られる。同課が2度に渡って学校関係者に電話で事情を聞いた所「それに近い事が有ったのは事実」とした一方「何れも生徒を励ます等のコミュニケーションの一環で、受け止め方の違い」とも説明した。同課では「学校側には事情を聞いて適切に対応する様に話した」と説明している。
チア部で「セクハラ受けPTSD」元監督を元部員提訴(2013年6月)[編集]
北海道帯広市の私立帯広北高校のチアリーディング部で平成23年、元男性監督からセクハラを受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、元部員の女性(19)が17日、元監督と同校を運営する法人に計339万円の損害賠償を求める訴えを釧路地裁帯広支部に起こした。
併せて女性の母親も、学校側の事後対応が不誠実でPTSDになったとして法人に175万円の賠償を求めている。
この法人は学校法人帯広渡辺学園(帯広市)。女性は同年10~12月、元監督から求婚されたり、ネックレスを贈られたりするなどされた。
同部をめぐっては、24年1月に女性を含む2年生部員10人が退部。元監督は同2月、約1カ月の停職処分を受けた。同校チア部は22年から3年連続で日本選手権に出場した。
学校法人側は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。