日本語を護れ!
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日本語を護れ! 「日本語保護法制定のために」(にほんごをまもれ!にほんごほごほうせいていのために)は、津田幸男の著書。明治書院より2013年5月に発刊された。2010年代に書かれた同著者の文章をまとめたもので、3部からなる。
目次[編集]
- 序章 「日本語保護法」の制定を急げ!――日本語の安全保障のために
- 第一部:英語中心主義を脱却せよ!
- 第一章:日本語を護れ!――英語化する日本と英語中心主義
- 第二章:英語支配と日本語防衛戦略――言語と文化の安全保障を築け!
- 第三章:日本人は英語が使えなければならないのか――「英語信仰」からの脱却と「日本語本位教育」の確立
- 第四章:言語的外圧とこれからの日本の言語教育
- 第二部:英語支配論から英語教育を考える
- 第五章:私の英語教育論――人格形成のための英語教育
- 第六章:英語支配論による「メタ英語教育」のすすめ
- 第七章:人格形成のための教育――私の理念と実践
- 第三部:学際言語学ミニ講義録
- 1:「楽しい言語学」と「苦しい言語学」
- 2:学際言語学者とはどんな人だろう
- 3:学問のことば
- 4:学問と戦争について
- 終章 国語教育こそ日本語を護る防波堤だ!――私の国語教育目的論
概要[編集]
第二章[編集]
(1)英語信仰と英語の反乱(2)英語社内公用化(3)英語能力と収入の格差(4)小学校の英語教育(5)第二の英語の侵略の5つについて問題点を指摘し、ついで「日本語防衛戦略」と題して日本語の影響力の拡大を主張する。その主張では、(1)日本では日本語を使うのが当然だという通念を社会に普及させる(2)大学で日本語を必修科目とし、英語を選択科目とし、初等中等教育では国語科の時間数を増やす(3)日本語の地位を規定する言語法を制定する(4)日本語を国連公用語にすることを要求する(5)日本を宣伝する文化的なプロパガンダに力を入れる の5つを挙げる。そして日本人は外国から自国を守るという防衛意識を持てというイデオロギーを唱える。
第三章[編集]
「日本人は英語が使えねばならないか」という問いについて、(1)近代化論的回答 (2)アイデンティティー論からの回答 (3)ことばの平等論からの回答の三つを挙げて英語の問題を語る。
第六章[編集]
英語を学びつつ人格を高める「メタ英語教育」なるものを唱える。それに対して単純に英語の運用能力を高めるだけの英語教育を非難する。
第七章[編集]
著者が自分の教育観を語る。
ミニ講義(3)学問のことば[編集]
学術研究において英語の影響力が拡大している現状にあるが、学術研究を母語で行うことができることの価値を問い直すべきだと主張する。