陸軍教導団
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陸軍教導団(りくぐんきょうどうだん)は、明治初期に日本陸軍が創設した、砲兵・騎兵・建築兵などの下士官の養成を目的とした教育組織。明治2年(1869)に設立されたフランス式伝習所を前身とし、明治4年(1871)に大阪兵学寮へ移され教導隊となった後、東京へ移転し陸軍兵学寮に改組。明治5年(1872)に同寮が3分割された際に、「陸軍教導団」に改組された。約30年ほど存続したが、下士官教育を各隊で行うことになったため、1899年(明治32)に廃止された。
沿革[編集]
明治2年(1869)、フランス式伝習所が設立される[1]。
明治4年(1871)、フランス式伝習所の生徒は大阪兵学寮へ移され、教導隊と名付けられた[1]。教導隊は、将校などの士官の養成ではなく、砲兵・騎兵・建築兵などの下士官の養成を目的としていた[1]。
同年、大阪兵学寮が東京に移転し、陸軍兵学寮に改組される[1]。
明治5年(1872)、陸軍兵学寮内の学校が3分割された際に、教導隊は陸軍教導団に改組された[1]。
1899年(明治32)、下士官教育は各隊で行うことになり、陸軍教導団は廃止された[1]。
付録[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 小峰 (2010) 小峰和夫『満洲紳士録の研究』吉川弘文館、2010年、ISBN 978-4-642-03795-2