琵琶
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琵琶(びわ,pipa/Japanese lute/biwa)は撥で弦を弾いて音を出す木製の撥弦楽器である。
概要[編集]
ササン朝ペルシア(イラン)で誕生し、シルクロードを経由して紀元前2世紀中頃に漢(前漢)に伝わった。奈良時代に日本に伝わり、雅楽の管弦楽器のひとつとなる。古代では四弦系と五弦系とがあったが、四弦系が主流となった[1]。古代の五弦琵琶は正倉院にある螺鈿紫檀五絃琵琶が現存する。なお筑前琵琶は五弦が主流である[2]。
古代ペルシャから西方に伝わったものが西アジアではウード、ヨーロッパではリュートとなる。
形状[編集]
共鳴胴、鹿頸(棹)、糸倉、鹿頸(棹)、4本の絃(5本の例もある)、糸巻き、柱、海老尾、撥面、覆手(福寿/伏手)からなる[3]。付属品に撥がある。
楽曲[編集]
遣唐留学生藤原貞敏が中国から伝えた「流泉」「啄木」「楊真藻」等の独奏曲があったという。平家物語や合戦物を語るための伴奏楽器としても使われる。楽譜は正倉院と敦煌で見つかっている。チューニングが難しいという意見がある[4]。
正倉院[編集]
正倉院に保管されている琵琶は六面である[5]。うち聖武天皇の愛用品は二面である。
No | 名称 | 倉庫 | 管理番号 |
---|---|---|---|
1 | 螺鈿紫檀琵琶 | 北倉 | 27 |
2 | 螺鈿紫檀五絃琵琶 | 北倉 | 29 |
3 | 楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 | 南倉 | 101 |
4 | 紫檀木画槽琵琶 丹地画騎猟捍撥 第2号 | 南倉 | 101 |
5 | 紫檀木画槽琵琶 丹地画山水古人捍撥 第3号 | 南倉 | 101 |
6 | 紫檀槽琵琶 | 南倉 | 101 |
琵琶の種類[編集]
参考文献[編集]
- ↑ 琵琶楽の流れ / 琵琶楽の歴史1日本琵琶楽協会
- ↑ 琵琶楽器筑前琵琶橘流
- ↑ 楽琵琶のいろいろな部分アジア楽器図鑑
- ↑ メインテナンス~糸巻き
- ↑ 奈良国立博物館(1977)『正倉院展の歴史』