旧恵那市役所飯地事務所庁舎

旧恵那市役所飯地事務所庁舎（きゅうえなしやくしょいいじじむしょちょうしゃ）は、岐阜県恵那市飯地町字中下の登録文化財。恵那市飯地町自治連合会が管理する。

木造2階建、寄棟造、瓦葺の地元の東濃桧を使い昭和の大合併時に建設された戦後建築で小屋組はキングポストトラスである。玄関ポーチを正面中央に付けた左右対称の構成で、正面外壁や玄関ポーチの床面等に多治見市笠原産タイルを使っている。1階は事務室と合併前に村長室として計画された応接室、2階は議場となる予定の大会議室と、中央の廊下を渡り和室と談話室兼会議室、控え室として計画された休憩室があり、玄関ポーチの上は議長室として計画された貴賓室がある。内部の床は2階の和室を除きフローリング仕上げで、堅羽目腰板を廻している。昭和58年（1983年）旧飯地公民館に機能が移ると、平成7年まで民間企業に賃貸され、その後倉庫として使用された。現在はふるさと民俗資料館となっている。