山本茜
山本 茜(やまもと あかね、1983年8月26日 - )は愛知県騎手会所属の女性騎手である。神奈川県横浜市生まれ。血液型はB型、星座乙女座、地方競馬教養センター82期生。身長151cm、体重46kg。現在は川西毅厩舎に所属している。勝負服は胴青、橙星ちらし、袖青、橙縦じま。
略歴[編集]
新人騎手ながら2005年11月荒尾競馬場で行われた全日本レディース招待競走で3位になるなどの活躍を見せ、2006年11月~2007年1月に荒尾競馬場、高知競馬場、名古屋競馬場で開催されたレディースジョッキーズシリーズ2006荒尾ラウンド、名古屋ラウンドで1位を獲得し、同シリーズ総合優勝を果たした。
名古屋競馬では現役2人目の女性騎手で2006年3月8日、笠松競馬第3競走で勝利し日本の女性騎手最短で通算30勝を達成。従来の記録を大幅に縮めるものであった。さらに6月22日、名古屋競馬第8競走では通算50勝を達成し、こちらも女性騎手最短記録であった。しかしこの記録は8月6日に高知競馬所属の別府真衣が塗り替えている。そして2007年3月7日の名古屋競馬第8競走において通算100勝を達成した。この記録も女性騎手としてデビューしてから100勝達成までの最短日数記録(1年4か月と19日)であった。
セクハラ訴訟[編集]
2007年10月に以前所属していた原口次夫調教師からたびたびに抱きつかれたり、調教師自ら全裸になった後に、「おれはお前に全部を見せることができる。おまえも包み隠さずに見せてみろ」などと言って全裸になるように強要されたりといった悪質なハラスメント行為(セクハラ・パワハラ)を受けたとして、この調教師に損害賠償を求め名古屋地裁に提訴した。問題の調教師は自ら全裸になったのは認めつつもこれは性的な意味はなく説教の為であり、山本騎手が弟子入りしてからの行動の積み重ねも原因であるとのコメントを行っている[1]。原口は新人の山本に対し、実力馬に積極的に騎乗させるなど異例ともいえるバックアップをしてきたが[2]、5月11日に「指示に従わない」として山本との契約解除を発表していた。なお山本が現在所属している厩舎の川西毅調教師は「裸になって話すようなしきたりは名古屋にはない」とコメントしている[3]。しかし、裁判がスタートする前の10月24日に「時間と労力を訴訟ではなく、馬に乗ることに使いたい」とコメントし、訴訟を取り下げることとなった[4]。
その一方で地元東海地区の競馬ファンや一部の関係者の間ではこの件について様々な噂や憶測が飛び交っている。厩舎を移籍したとはいえ同じ競馬場に所属する調教師を一度は提訴した程の事態である為、山本が南関東や兵庫など他地区の競馬場に移籍するのではないかという噂も流れるなどしている。その為、インターネット上の東海地区の競馬ファンのコミュニティなどでは安藤光彰・勝己兄弟などの笠松勢に続く東海地区からの人気騎手の流出を危惧する声も上がっている。
成績[編集]
成績表[編集]
年 | 勝利数・連対率 | 表彰 |
---|---|---|
2005年 | 12勝(.246) | 特になし |
2006年 | 65勝(.094) | NARグランプリ2006(優秀女性騎手賞、優秀新人騎手賞) |
脚注[編集]
- ↑ 調教師をセクハラで提訴 名古屋競馬の山本茜騎手 中日新聞 2007年10月20日閲覧
- ↑ 2007年04月17日に掲載された山本茜のインタビュー (毎日新聞)
- ↑ 女性騎手が調教師をセクハラ提訴 (日刊スポーツ)
- ↑ 山本茜騎手が訴訟取り下げ (スポニチ)
外部リンク[編集]
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