少年アシベ
少年アシベ
概要[編集]
「少年アシベ」は、森下裕美原作のギャグ漫画のシリーズであり、初出は集英社の「週刊ヤングジャンプ」で、1988年から1993年末迄の5年間連載され、1991年4月から9ヶ月間に第一期と1992年10月から半年間第二期がTBS系でTVアニメが放送されたが、当時TBSの経営が悪化していたのと、製作プロが小規模だった事もあり、短命に終わった。(元々第一期は半年全25回で終了する予定だったのが、スポンサーの年末セールスの宣伝の為にもう少し続けて欲しいとの要請があり、1クール延長になった逸話もある。)
その後2000年から2004年に掛け、続編の「KOMAGOMA」が連載されるも本作が集英社での最後の連載となった。 21世紀に入り、2010年代から双葉社へ移籍の上、旧作が再掲載された事で人気が再燃。2016年からNHK-ETVの「天才てれびくん」のアニメコーナーとして再アニメ化され、此方は3年9ヶ月の長期放送となった。
2017年からは笑平氏を作画担当にし、アシベ達を高校生に引き上げた「青少年アシベ」が連載され、その後作者自身も「小3アシベ」の連載を開始した。
あらすじ[編集]
芦屋アシベと阿南スガオは親友だったが、アシベの父が建築中の家を火事で焼いてしまい、父方の祖父が住む東京都目黒区(本編の別な人物の手紙の宛先で判明)へ転居・転校してしまう。アシベは新しい友達が出来た反面、悲しみに暮れるスガオは追い討ちを掛ける様にネパールへ転勤となる。
互いにすれ違う中、スガオは南太平洋のコラコラ島へ再転勤し、そこでも色んな仲間が出来る。
様々な騒動が起きる中、ある年の年末に阿南家は晴れて日本へ帰国。そしてその年のクリスマスにアシベとスガオは漸く再会しようとする時にアシベ達がスガオ君一家を迎えようとする所で物語は幕を降ろす。
アニメ[編集]
OVA[編集]
1990年から1991年に掛けてポニーキャニオンからOVAレンタルが全3巻が、後にセールス版として3話収録の全6巻がリリースされた。
結果として下記のTVアニメ版のパイロットフィルムの役割も果たしていた。
TBS旧アニメ版[編集]
1991年4月11日から同年12月28日迄第1期が、1992年10月6日から半年間TBS系列を中心に放送され、フジテレビ系秋田テレビ等の番宣ネットも僅かながらあった。1回の放送で3話の構成だった。
在京キー5局が入札の末TBSに決まるものの、スタッフ、スポンサー、雑誌社が同一だった事からフジテレビも「ちびまる子ちゃん」の後番組として狙っていたと言われている反面、TBS側もそのまる子の裏番組に編成しようとしたが、雑誌社やスポンサーからの反対があり、その構想は断念した。
不幸な事に放送期間中にTBSの経営が悪化。だが、経営悪化に関わりなく当初は2クール全25回を予定していたが、スポンサーのタカラ(現・タカラトミー)と江崎グリコの年末セールのタイアップの為に1クール放送延長となった反面、ローカルセールス枠への降格を余儀なくされ、地域によってはそのまま打ち切りとなった。
第二期は経営悪化に伴う再建計画の影響でローカルセールス枠での放送を余儀なくされただけでなく、半年での放送終了の憂き目に遭った。
実は旧アニメ版の製作プロが小規模な会社だった為、大手の日本アニメーションに援助して貰った経緯があり、放送終了後に製作プロは倒産し、代理店も権利を解消した為、2000年代半ば以降封印作品となっている。
NHK新アニメ版[編集]
2016年4月5日から2019年12月17日迄3年9ヶ月間NHKETVの「天才てれびくん」のアニメコーナーとして、毎週火曜日夕方6時45分から10分間放送されていた。最終第4期を除き1年間の放送で、年間32回が新作でその他は過去エピソードの再放送であった。
この20年間に現実のネパールで起きた最後の国王・ギャネンドラの独裁と2008年に起きた王政転覆のクーデターによる民主共和国化等のマイナス要因の影響で、阿南家の原作最初の転勤先だったネパールが使えず、架空国「アスニクル共和国」へ変更となった。
また、第1期のエピソードだった海の家の隠し部屋に付いては「予め建築時に建築主から許可を取っている」とモラル的な配慮が成されていた。