地平線のドーリア
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地平線のドーリア(ちへいせん- 英: The Dorian Horizon)は、武満徹が作曲した17の弦楽器群のための作品である。
概要[編集]
アメリカ国会図書館のセルゲイ・クーセヴィツキー財団からの委嘱として1966年に作曲され、同年に完成された。初演は同年の8月に、若杉弘の指揮と読売日本交響楽団によって行なわれた。作品はクーセヴィツキー(故人)と妻に捧げられている。 作品は西海岸音楽批評家賞を受賞している。
タイトルの「ドーリア」とは、ドーリア旋法のことで、作品は線的な動きとしてあらわれ、要所に自由なドーリア旋法が用いられている。
構成[編集]
2つのテトラコルドによるドーリア群からうたを引き出し、4度、5度、長2度の和音から笙、いわゆる東洋と、流動的で不思議な軟体的音響、いわゆる西洋とを、繊細に激しく響かせている。1奏者が1パートを受け持つマイクロ・ポリフォニーの手法で書かれている。この点では『テクスチュアズ』と同様である。
楽器編成[編集]
2群の弦楽合奏: 第一群:ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス2. 第二群:ヴァイオリン6、コントラバス3
演奏時間[編集]
約9分。
参考文献[編集]
音楽之友社のスコア