呪術的思考

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呪術的思考(じゅじゅつてきしこう)  とは呪術が効く、という前提で物事を考える思考のことである。また、何かしら問題・課題がある時に自己の健全・合理的な努力を欠いたまま(呪術そのものではないにしても)呪術に類似した行動のみによって解決してしまおうという思考も指す。

例えば、昔の人が、心理的な現象ではなく物理的な現象である天災の原因を様の怒りや誰かの怨念にあると考え、それに対して呪術で対処しようと考えたり呪術を実行した場合、それは呪術的な思考と呼べる。

例えば、大学受験や資格試験の時期が迫っているのに教科書や問題集も開かず、ひたすら何らかの呪文だけを唱えてそれだけで合格できる、と思っていればそれも呪術的思考と呼べよう。

ただし、健全で合理的な努力を日々積み重ねた上で、最高のパフォーマンスを出すべく、迷いを払拭したり気力を高めるために各種宗教施設に出向いたりすることは、日本のみならず世界中の文明国の教養ある人物によっても広く行われている行為なので、このような行為まで "呪術的な思考" とひとくくりにしてよいかどうかは議論が分かれるところであろう。自身の心身に起きる心理効果まであらかじめ計算した合理的な行動とも見なすことも可能だからである。

さんた主義[編集]

さんた主義とは、以下の3つの段階を踏む思考方法をいう。用語の最後に"た"がつくことから、さんた主義という。 統計学的な検証を欠いた、原因と結果だけを直接結びつける思考のことである。

  1. やった。
  2. 治った。
  3. 効いた。

たとえば、ある疾患に対し、ある治療行為をしたとする。これを〔やった〕という。しばらくして、たまたまその疾患が〔治った〕場合、ただちに治療行為が〔効いた〕と判断する思考法のことである。実際に、その治療行為効いたのか、あるいは他の原因でたまたま直ったのか、これだけでは判断できない。 疫学的統計学的な検証が不足している。

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