ロビン・ティチアーティ

ロビン・ティチアーティ（Robin Ticciati, 1983年4月16日 - ）は、イギリスの指揮者。

ロンドン出身。両親は音楽家ではなかったが、父方の祖父幼い頃からヴァイオリン、ピアノ、打楽器を学んだ。10代でイギリス国立青少年管弦楽団に参加。ロンドンのセント・ポールズ・スクールを経て2001年から2004年までケンブリッジ大学クレア・カレッジで音楽学を学ぶ。指揮者となるきっかけとなったのは、イギリス国立青少年管弦楽団に参加していた13歳頃に、同管弦楽団に指揮者として客演したコリン・デイヴィスの謦咳に接してからである。以降、デイヴィスの薫陶を受け、15歳の頃からデイヴィスとサイモン・ラトルの指導を受けて、イギリス国立青少年管弦楽団を指揮して経験を積んでいった。2004年からグラインドボーン音楽祭の副指揮者として本格的な指揮活動を始め、2005年にはリッカルド・ムーティの代役としてミラノのスカラ座に初登場。2006年にはザルツブルク音楽祭に初登場し、同年より2009年までイェヴレ交響楽団の首席指揮者を務めた。2007年から2009年までグラインドボーン音楽祭の秋期ツアーの指揮を任されている。2009年から2017年までスコットランド室内管弦楽団の首席指揮者を務め、2010年から2013年までバンベルク交響楽団の首席客演指揮者を兼任。2011年にはエンゲルベルト・フンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》の公演を指揮してメトロポリタン歌劇場にデビューし、2014年からグラインドボーン音楽祭の音楽監督を務める。2017年からはベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督。2019年にOBEを受勲。