ミッシャ・マイスキー

ミッシャ・マイスキー（Mischa Maisky, 1948年1月10日 - ）は、ラトビア出身のチェロ奏者。

リガにてミハイルス・マイスキス(Mihails Maiskis)として生まれる。８歳の頃からチェロを始め、エミルス・ダルジンス音楽学校でミハイルス・イシャノフスに師事し、エヴァルドス・ベルジンスキスの薫陶も受けた。13歳でレニングラード音楽院附属音楽学校に進学し、エマヌエル・フィッシュマンのクラスで学んだ。音楽学校在学中の1965年に全ソ連音楽コンクールで優勝し、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団と共演して初舞台を踏んだ。1966年のチャイコフスキー国際音楽コンクールのチェロ部門で６位に入賞し、モスクワ音楽院に進学してムスティスラフ・ロストロポーヴィチの門下となった。モスクワ音楽院在学中に家族はイスラエルに移住したが、マイスキー自身はロストロポーヴィチの許で研鑽を積む為にソ連国内に留まった。ロストロポーヴィチとのレッスンをテープレコーダーに録音していたが、1969年にテープレコーダーが故障し、新しいレコーダーを買いに行った所、ソ連当局に捕縛されている。紆余曲折を経て1972年に家族の住むイスラエルに出国。アメリカ・イスラエル文化財団の奨学金を受けて渡米し、グレゴール・ピアティゴルスキーのレッスンを受けた。1973年にガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで優勝し、ピッツバーグ交響楽団と共演する形でアメリカのカーネギー・ホールに初登場した。1986年に初来日。