ボーマンダ
ボーマンダは、ポケットモンスターシリーズに登場する491種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
特徴[編集]
タツベイが、空を飛ぶ事への強い願望の末、頑丈な殻の中(コモルー参照)で自らの体を進化させた結果の姿。
全体的に鋭利なデザインで鋭い牙や大きな翼などをもち、西洋風の翼竜に近い外見(鷹にも遠いとはいえない外観である)。同じドラゴンポケモンであるカイリューとは違い四足で歩行する。
ゲームでのボーマンダ[編集]
コモルーがレベル50以上で進化する。また、タツベイの頃からの念願であった「そらをとぶ」をレベル50で覚える。特性は「いしあたま」から「いかく」に変化する。こうげき、とくこう、すばやさが高く、わざマシンなどで覚える技も幅広い。ルビー・サファイア・エメラルドでは、ドラゴンタイプで高い威力を誇る「ドラゴンクロー」を覚えるレベルが79と、2進化前であるタツベイのレベル49と比べて非常に遅かったため、この技を覚えさせる場合は進化キャンセルをしながら育てるかわざマシンを使う方法が現実的であった。また、「すてみタックル」を覚えるレベルは93であり、タツベイの53と比べて40も遅かった。このため、ダイヤモンド・パールではこの差は縮小された。プラチナでは、「ドラゴンクロー」より高威力のドラゴンタイプの技「げきりん」を覚えさせることが可能になった。これにより元々こうげきが高いボーマンダにさらに突破力が増した。また、ドラゴンタイプとひこうタイプを併せ持つため、こおりタイプの攻撃には非常に弱い(4倍ダメージ)。ホウエン地方の四天王、ゲンジやバトルドームのドームスーパースター、ヒースも使用する。
『ダイヤモンド・パール』ではバトラーというエリートトレーナーが使用する。これは後述する映画を元にしたものだと思われる。
さいきょうクラスポケモンキャンペーンでは「ドラゴンタイプ 物理最強クラス」として2008年2月15日~3月14日に全国のポケモンセンターなどで配布されていた。任天堂夢2015年4月号でおすすめとして紹介されたほか、3月のドラゴン属性大会でも多くの人が使用していた。
アニメでのボーマンダ[編集]
- 『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』第43話の1カットに登場し、後に第101話にてゲーム同様、四天王ゲンジが使用した。ピカチュウを奪おうとしたロケット団を「かえんほうしゃ」の一撃で吹き飛ばした。
- 第177話「バトルピラミッド! VSレジロック!!」でも、野生の個体が出現しロケット団を追い払った。
- また『ダイヤモンド&パール』では、ポケモンハンターのJの手持ちポケモンとして登場した。
ポケモンカードでのボーマンダ[編集]
ボーマンダのポケモンカードはADV第3弾「天空の覇者」で初登場し、これと同時に、ボーマンダを主力とする「ボーマンダデッキ」も発売された。ゲームと同じ様に威力の高いワザとドラゴンタイプによる2つの抵抗力を持つ。
さらに、ポケパワー「りゅうのかぜ」で相手を強制的に入れ替えが可能に。これにより、にげるのコストを負わせたり、弱いポケモンを引きずり出し、PCG第2弾で登場したボーマンダexのポケボディーでボーマンダexに入れ替えて、ADV第3弾のボーマンダよりもはるかに威力の高いワザ「ぐれんのほのお」で、相手に大ダメージを与えるコンボも一部で使用された。しかし、メジャーなコンボを使うデッキに比べるとやや使用する人は少なかった。
この他にも、タイプの異なる「δ-デルタ種」更に強力な「exδ-デルタ種」も後に登場している。
映画でのボーマンダ[編集]
『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』で、バトラーの手持ちポケモンとして登場した。劇中では、フライゴンと空中戦をおこなった。メタ・グラードンとの戦いでは共闘して活躍。
その他におけるボーマンダ[編集]
ポケモンだいすきクラブに、『ダイヤモンド・パール』の通信対戦でボーマンダが通常覚えることのできない「げきりん」を使用している画像が掲載されていた。この画像は後に「りゅうせいぐん」を使用しているものに差し替えられた。なお『プラチナ』では、ボーマンダに「げきりん」を覚えさせる手段が存在するため、「げきりん」を覚えたボーマンダは実質的に解禁されたこととなる。(無論、実質的にであり、当時の「ダイヤモンド・パール」では覚えられなかったため、当該サイトで使われていた「げきりん」を覚えたボーマンダは少なからず正規に育てられたものではない)