ピーコック(peacock)は、青味の強い緑色の顔料である。酸化亜鉛(ZnO)と酸化アルミニウム(Al2O3)のスピネル(ZnOAl2O3)の亜鉛の一部をコバルトで、アルミニウムの一部をクロムで置換した組成を持ち、(CoZn)O(AlCr)2O3の化学式で表される。
酸化コバルト、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化クロムを配合して1300℃で焼成する。陶磁器以外に使用する場合は焼成温度を若干低くする。
元来セラミック顔料として使われてきたが、耐熱性・耐候性・耐薬品性が大きいため、近年はプラスチックの着色や塗料等にも使用されている。