ハンス・ヨアヒム・へスポス
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ハンス・ヨアヒム・へスポスは、ドイツの現代音楽の作曲家。1938年生まれ。UMACの設立者。
略歴[編集]
正確な音楽教育は不明だが、作曲家としての手ほどきを誰かに受けていたことは確かであり独学ではないらしい。1967年にガウデアムス大賞を取ってデビュー後、その極端な作風を室内楽作品で確立する。当初は、特殊奏法の枠内を用いて60年代の常識で作品を書き続けていたが、次第に逸脱し、ライブで金属を溶断する打楽器奏者、コンテナの中に演奏家が詰め込まれる、意味が読み取れない人造言語の連呼など現代音楽の常識を塗り替える身体性で注目され続けている。後年に入って舞台作品を多く手がけることになるが、極端な静寂と激高するテクスチュアの対比は衰えていない。活動初期から既存の出版社を一切信用せず、...hespos edition...と銘打った自費出版で作品を流布していたため、公的に日本やアメリカで作曲家として扱われる機会が少ないが、日本への初紹介は比較的早く竹前文子が「パリンプセスト」を手がけている。またFM公共放送のラジオ・ブレーメンなどの現代音楽のオルガニゼーションなどを専門に手がけており、世界中からミニチュア作品などを集めてライブで放送させている。教師としては時々ダルムシュタットに出ているほか、ドイツのロストック音楽大学でアドリアーナ・ヘルツキーと教えていたこともある。
作品[編集]
意外なようだが、協奏作品がほとんどない。目立つのは声楽を含んだ作品の数である。初期は奇抜な編成の作品が多かったが、最近はややおとなしい。一音ごとに極端な特殊奏法が要求されるため、インストラクションが常識では考えられないほど膨大なのも特徴の一つである。これだけ極端な要求が苛烈であるにもかかわらず、ヨーロッパに支持者は多い。音響以外の動作などの視覚的様子も「音楽」組込む考え方の作曲家で、彼の音楽の知識はCDだけなどに頼るととんだ誤解と持つことがあり、常にカーゲルの作風の世界に近い部分でも作曲している。
2009年現在、日本人では角田裕子が本人より作品(YUKO POEM1)を献呈されていることで知られている。