ハンス・クナッパーツブッシュ
ハンス・クナッパーツブッシュ（Hans Knappertsbusch, 1888年3月12日 - 1965年10月25日）は、ドイツの指揮者。[1][2]
エルバーフェルト出身。1900年に地元のカジノ・コンサート・ホールで児童オーケストラを指揮。1908年にバイロイト音楽祭で無給のアシスタントを務めてハンス・リヒターの謦咳に接し、ボン大学に入学しつつケルン音楽院に通い、フリッツ・シュタインバッハとオットー・ローゼに指揮、ラザロ・ウツィエッリにピアノを師事。バイロイト音楽祭のアシスタントは1912年まで務めた。1910年に音楽院を卒業後、ミュールハイムの歌劇場で指揮活動を開始した。1911年から翌年までケルン歌劇場の指揮者を務め、1912年から翌年までボーフム劇場で指揮者として契約を結んだ。1913年からエルバーフェルトのブラウゼンヴェルト劇場の第二指揮者となり、翌年には第一指揮者に昇格。1917年にエルバーフェルト市立劇場に改称後、1918年まで第一指揮者を務めた。1918年から翌年までライプツィヒ市立歌劇場の第一指揮者を務め、1919年から1922年までデッサウ・フリードリヒ劇場の音楽監督を務めた。1922年から1936年までバイエルン国立歌劇場音楽監督を務めたが、1934年末にハーグに客演した際に、ドイツの外交官を相手に失言をした[3]のがもとで、第二次世界大戦が終わるまでドイツでの活動は制限されることとなった。1935年からウィーン国立歌劇場を本拠に客演を重ねた。戦後は非ナチ化裁判でアメリカ側からの謝罪付きで無罪となったが、ウィーンとミュンヘンを中心にフリーランスの立場で指揮活動を続けた。1964年9月末に大腿骨を骨折して以降は病気がちになった。
ミュンヘンの自宅で急性心不全のため死去。
