データベース
データベース (Database) は、特定のテーマに沿ったデータを集めて管理し、容易に検索・抽出などの再利用をできるようにしたもの。 狭義には、コンピュータによって実現されたものを言う。OSが提供するファイルシステム上に直接構築されるものや、後述するデータベース管理システム (DBMS) を用いて構築されるものを含む。
コンピュータ上では、データの再利用を高速かつ安定に実現するため、データを格納するための構造について様々な工夫が払われており、このデータ構造とアルゴリズムは情報工学において重要な研究分野のひとつである。
単純なファイルシステムには、ファイルシステム自体に「データ」を統一的手法で操作する機能はない。ファイルシステムでデータ管理をするためには、データの操作機能を「応用プログラム側」に持つしかない。データベースは、それを自ら持つことにより、応用プログラム側でデータの物理的格納状態を知らずとも操作でき、かつ、データの物理的格納状態に変更があった場合にも応用プログラム側の処理に影響が及ばないことを保障することがデータベースの前提条件となっている。(プログラムとデータの独立性)
データベースをコンピュータ上で管理するためのシステム(Oracle Database、SQL Server、PostgreSQL、MySQL、SQLite、IBM DB2など)をデータベース管理システム (DBMS) という。
データベースの実際例[編集]
住所録、検索エンジン、電子カルテ、企業データベース、音楽データベース、化学データベース、英辞郎、OPAC、IPDLなどが挙げられる。 このウィキペディアもデータベースの応用例のひとつと言える。 広義には電子化されたもの以外も含まれるので,電話帳、辞書、特許公報、Biological Abstract Serviceなどは電子化されていなくてもデータベースの範疇に入ると言える。
データモデル[編集]
テンプレート:データベースモデル データモデルは、データベースに格納するデータをどのように配置するかを論理的・物理的な側面から規定する。データモデルの例を示す。
- 階層型データモデル
- ネットワーク型データモデル
- リレーショナルデータモデル (関係モデル)
- オブジェクトデータモデル (オブジェクト指向、オブジェクトデータベース)
- カード型データモデル
リレーショナルデータモデル[編集]
IBMのエドガー・F・コッドによって考案された現在もっとも広く用いられているデータモデルである。複数の関係(リレーション)を基本的なデータ型とする。格納されたデータを獲得するための問い合わせは関係代数ないし関係論理の演算によって行う。
リレーショナルデータモデルに関する詳細は関係モデルと関係データベースを参照。
関連項目[編集]
- データベース管理システム (DBMS)
- 関係データベース
- オブジェクトデータベース
- XMLデータベース
- インデックス (索引)
- トランザクション
- ACID特性
- ロック
- ISOLATION LEVEL
- 分散トランザクション
- オンライントランザクション処理 (OLTP)
- データウェアハウス
- データマイニング
- OLAP
- ディレクトリサービス
- 超高速データベース
- DBM
- オブジェクト関係マッピング
関連学会[編集]
- 日本データベース学会 http://www.dbsj.org/
- 情報処理学会 http://www.ipsj.or.jp/
- 電子情報通信学会 http://www.ieice.org
- Association for Computing Machinery http://www.acm.org/
- IEEE http://www.ieee.org/
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