スフマート
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スフマート(イタリア語:Sfumato)は、深み、ボリュームや形状の認識を造り出すため、色彩の透明な層を上塗りする絵画技法。ルネサンス期にイタリアの芸術家マサッチオ(1401年 - 1428年)によって始められ、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年 - 1519年)が完成したとされる。特に、色彩の移り変わりが認識できない程に僅かな色の混合を指す。
概要[編集]
イタリア語の「スフマート」は「くすんだ」という付帯的な意味もある、「薄れる」という意味合いの言葉であり、これはイタリア語で「煙」を意味するフモ(fumo)という言葉の派生語である。
スフマート技法が使用されている有名な例の一つに、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」がある。これまで数々の評論家や美術史家達は、モナ・リザが微笑んでいるのかどうかをめぐって常に議論し続けてきた。これは、モナ・リザの口の周囲にスフマート技法が施されているためであり、口の周りにある影は微笑んでいる結果現れているものなのか、或いはその微笑が陰影をつけた結果見えるものなのかという点で、謎を残している。