カール・エスターライヒャー
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
カテゴリ |
カール・エスターライヒャー(Karl Österreicher、1923年 - 1995年)は、オーストリアの指揮の教育家・指揮者・クラリネット奏者。ザンクト・ペルテンの生まれでカール・ベーム時代に、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の第2クラリネット奏者として入団するが、音楽監督のカール・ベームと衝突して首席クラリネットに上がれないまま退団する。
その後、指揮者に転向し、ウィーン国立音楽大学のハンス・スワロフスキーのアシスタントを務め、教授の指揮活動で忙しい中、当時のクラウディオ・アバドやズービン・メータ、ジュゼッペ・シノーポリ、ローター・ツァグロセクなどの生徒のレッスンを代講する。ハンス・スワロフスキーの死後に指揮科の教授に昇格。現在中堅のぺーター・シュナイダーやヘスス・ロペス=コボス、アダムとイヴァン・フィッシャー兄弟、マリス・ヤンソンス、ガルシア・ナヴァロなどの生徒を教える。なお晩年はプライヴェートでプラシド・ドミンゴらにも指揮を教えていた。
その指揮振りはオーソドックスで模範的なもので、どんなタイプの、またどのパートのオーケストラ音楽家にも容易く受け入れられるタイプであり、いわゆるカラヤンやバーンスタイン方式を採用し、その生徒の個性的な指揮振りを壊さないような教育法であった。いろいろな名指揮者の分析も欠かさずとりあげ、また実際にホルスト・シュタインやヴァーツラフ・ノイマンらを客演教授として招待し、生徒には午前中はピアノを使った指揮のレッスン、午後は毎日のように学生オーケストラを振らして授業を進めていた。
指揮者での活動は少ないが、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団やオーストリア放送交響楽団等の客演がみられる。学生オーケストラは指揮科主任教授として、ベルリンのオペラやN響などの仕事の忙しい同僚のオットマール・スイトナーを差し置いて当時すべて統括していた。