カオサン・ロード

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カオサン・ロード(タイ語:ถนนข้าวสาร タノン・カーオサーン、Khaosan road) は、タイバンコク、プラナコーン区のバンランプーにある道路の名称。

概要[編集]

外国人バックパッカーの溜まり場として知られる。300メートルほどの通りにはバックパッカー向けのホテルゲストハウスが軒を連ね、レストランインターネットカフェ旅行代理店古本屋、ランドリー、土産物店等、旅行者に必要な店がずらりと並ぶ。果物や軽食などを売る屋台も多く、中には海賊版CDを売る店や運転免許証国際学生証偽造をする怪しげな屋台も存在し、混沌とした情景を醸し出している。現在はカオサンロードを中心としてバックパッカー向けの施設を提供する地域が拡大傾向にある。

タイ国内を旅行する者のみならず、ミャンマーカンボジア、あるいはインドネパールなどを旅行するバックパッカーもまずカオサンロードに拠点を置き、情報収集や航空券の購入をする事が多い。タイはこれらの国々よりも政情が安定しており、また航空券の手配やインターネット接続が容易なためである。このため世界中のバックパッカーがここに集まり、旅行者の中にはカオサンをバックパッカーの聖地と呼ぶ者も多い。

1990年代以前は現地のタイ人の中ではそれほど知られた通りではなかったが、近年パブクラブ等が続々と開店しタイ人の若者も多く集まるようになった。これらのパブやクラブ内には、100インチ規模の大型スクリーンが設置され、ハリウッド映画や、MTVなどが放映されることが多く、タイにいるということを忘れさせるほどである。また、大音量で音楽を流す店が多いのも特徴である。

しかし、日本人バックパッカーの中にはこのような「カオサンの無国籍化」を嫌い、国立競技場周辺などの別の安宿エリアに定宿を移す者も多い。中には、嵐よういちのように、著書の中で「カオサンはもはやタイでは無い」と痛烈に批判する者もいる。

なお、ウィキペディア日本語版内でここまで詳しい記述がある安宿街は、世界中でもここだけである。他に記事のある安宿街は香港の重慶マンションのみで、サイゴンのファングラーオ近辺やカルカッタのサダルですら日本語版には記事は無い。このことからも、日本人宿泊者層に一部「偏り」が見られる感は否めない(そもそも、記事名を「カオサン通り」とするのなら「北京通り」「中山通り」「ネイザン通り」「ホー・チ・ミンおじさん通り」というのがアリになる。無茶苦茶だ。日中・日越問題に発展しないことを祈る。)。とは言っても宿泊者の圧倒的多数が欧米人であるので普通に宿泊していれば問題は無いが、日本人宿に宿泊する際は注意が必要である。特に女性の場合、実際に、「オタクっぽい日本人男性からセクハラ的言動をされた。」「自称世界旅行者に一日中説教された。バンコクまで来て王宮すら見れなかった。」という被害を聞いたことがある。

宿泊施設[編集]

1泊100バーツ程度のドミトリーから、2,000バーツ程度のホテルまで、100軒以上ある。予約を受け付けない宿が多いが、新興のやや値段の高いゲストハウスはこの限りではない。ウィキペディア日本語版内には「宿を探すなら午前11時頃が良いだろう。深夜到着であっても、どこかのゲストハウスには空室はあるが、値段が高かったり、条件が悪かったりする。」とおおよそ百科事典とは思えない記述があるが、ホテルではないので、深夜まで受付をしている所が高いのは仕方が無い。一泊ぐらい我慢すればいいし、できないのなら空港で寝ればいいだけの話である。

宿泊料は最も安いところで下記の通りである。

  • ドミトリー 80バーツ~
  • シングル(エアコン無し) 150バーツ~
  • シングル(エアコン有り) 250バーツ~
  • ツイン(エアコン無し) 200バーツ~
  • ツイン(エアコン有り) 300バーツ~

トイレ、シャワールーム、ケーブルテレビ付きだと更に高くなる。シャワーがついている場合でも、温水が出るシャワーとは限らない。

交通アクセス[編集]

交通アクセスはバスタクシートゥクトゥクチャオプラヤー・エクスプレスなどがある。将来的にはBTSMRTの乗換駅であるパンファリラット駅(民主記念塔付近)及び、BTSプラアティット駅(王宮前広場付近)が設置される予定である。

バス[編集]

南側にラチャダムヌーンクラン通りがあり、市内各方面へ下記の番号のバスが利用できる。

3, 53番のバスはラチャダムヌーンクラン通りではない。詳しくはバンコクバスマップのサイトを参照のこと。

チャオプラヤー・エクスプレス[編集]

カオサン通り西端、チャクラポン通りを渡り、ワット・チャナソンクラムを通り抜け、プラアティット通りを北側に行くと、バンランプー桟橋への入り口がある。ここからチャオプラヤー・エクスプレスを利用して観光名所やバンコク・スカイトレインサパーンタークシン駅まで行くことができる。王室御座舟博物館へのボートも発着する。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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