オルバースのパラドックス
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オルバースのパラドックスは 「輝く天体の宇宙分布が無限遠まで一様で、平均高度も場所によらないと仮定すると空は無限に明るく光輝くはず」というパラドックス(背理)である。
星からの光は星までの距離の2乗に反比例して暗くなるが、無限かつ一様に星が分布していれば距離が遠い星の数はそれを打ち消すように増えるので、夜空は一様に明るく輝かなければならないというものである。1823年にハインリヒ・オルバースがこの問題について論文を発表した。オルバースの前にヨハネス・ケプラーやエドモンド・ハレーやジャン=フィリップ・ロワ・ド・シェゾーなどが同様な考えを述べている。
このパラドックスが成立するためには、宇宙が空間的に無限で、無限の過去から不変であることが必要になる。現在は、宇宙空間も過去からの時間も有限であることが解明されたため、オルバースのパラドックスは否定されている。