「古代朝鮮語」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(参考文献)
(参考文献)
 
57行目: 57行目:
 
*{{lang|ko|박종국}}(1996)“{{lang|ko|한국어 발달사}}”,{{lang|ko|문지사}}
 
*{{lang|ko|박종국}}(1996)“{{lang|ko|한국어 발달사}}”,{{lang|ko|문지사}}
 
*李基文(1998)“國語史概説”,{{lang|ko|태학사}}
 
*李基文(1998)“國語史概説”,{{lang|ko|태학사}}
 +
{{jawp}}
  
 
<div style="margin:0.5em 0;background-color:#f6f6f6;border:1px solid #ccc;padding:3px;font-size:80%">このページは [http://ja.wikipedia.org/ Wikipedia日本語版]由来のコンテンツを利用しています。もとの記事は[http://ja.wikipedia.org/wiki/古代朝鮮語 '''古代朝鮮語''']にあります。執筆者のリストは[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=古代朝鮮語&amp;action=history '''履歴''']をご覧ください。 [[Yourpedia]]と同じく、[http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia Wikipedia]は[http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html GFDLのライセンス]で提供されています。コンテンツを再利用する際には同じくGFDLのライセンスを採用してください。</div>
 
 
[[Category:Wikipedia出典元の記事|{{PAGENAME}}]]
 
 
[[Category:韓国・朝鮮語|こたいちようせんこ]]
 
[[Category:韓国・朝鮮語|こたいちようせんこ]]

2010年8月19日 (木) 19:11時点における最新版

古代朝鮮語(こだいちょうせんご)とは、中期朝鮮語以前の朝鮮語を指す。河野六郎の定義によれば、訓民正音創製(1443年)以前の朝鮮語を古代朝鮮語という。韓国では「古代国語」と呼ぶが、これは「中世国語」(10世紀初~16世紀末)以前の朝鮮語、すなわち統一新羅時代、三国時代、あるいはそれ以前の朝鮮語を指す。従って、高麗時代の朝鮮語は、河野六郎の区分では古代朝鮮語に属するが、韓国における区分では「中世語(前期中世語)」に属することになる。

三国時代以前の朝鮮語については、資料がほとんど存在しないため、その姿を知ることはできない。また、三国の言語のうち高句麗語と百済語は、歴史書などにおける地名・人名の漢字表記などから、若干の形態素が抽出できる程度しか判明しておらず、現在のところ言語の全体像を知ることはできない。言語像をある程度知ることができるのは、資料が比較的多く残されている新羅語だけであるが、それでも資料は非常に限定されており、言語の全体像を把握するのはなお困難である。以下、新羅語について記述する。

資料と表記[編集]

古代朝鮮語期はハングルが作られる以前の時期であるので、その資料は『三国史記』、『三国遺事』あるいは『日本書紀』などの朝鮮や近隣諸国の歴史書に現れる地名や人名、吏読郷札口訣など漢字表記された資料に限られる。朝鮮語が漢字によって暗示的に表示されるため、その語形を厳密に復原するのは容易でない。以下に、いくつかの復原例を示す。

三国史記(巻34)の新羅地名「永同郡本吉同郡」の記述から「永」と「吉」が等価であることが分かる。この部分の元の朝鮮語は「*」であると推測されるが、「」と同音の漢字を当てて表記したものが「吉」であり、形容詞「길-(長い)」の意の漢字を当てて表記したものが「永」である。このことから、新羅において「長い」の意の形容詞が,現代朝鮮語と同じく「길-」であったと推測することができる。

郷歌「処容歌」に現れる郷札表記「遊行如可」は「*놀니다가」あるいは「*노니다가」と解釈される。「如可」は吏読において「다가」と読まれ、郷歌においても同様だったと推測される。「遊」、「行」はそれぞれ中期朝鮮語の「놀-(遊ぶ)」、「니-(行く)」と関連づけられ、その合成語「노니-(遊び回る)」であると推測される。ただし、中期朝鮮語では「놀-(遊ぶ)」の音節末子音()が脱落するが、古代朝鮮語では脱落していなかった可能性がある。

音韻[編集]

子音[編集]

古代朝鮮語には平音と激音の対立があったものと思われる。例えば三国遺事(巻3)「或作異次、或云伊處、形音之別也、譯云厭也(異次と言ったり伊処と言ったりするが方言の違いである。訳せば「厭」である)」の「次、處」は次清字であるが、「異次、伊處」は中期朝鮮語잋-(疲れる)」に通じる単語である。その一方で、濃音についてはその存在をはっきり示す資料がない。

中期朝鮮語にあった語中の摩擦音 テンプレート:IPA テンプレート:IPA テンプレート:IPA が古代朝鮮語でいかなる音であったかについては説が分かれるが、それぞれ破裂音 *、*、* に遡るとする説が有力である。また、これと関連して、中期朝鮮語におけるある種の が古代朝鮮語において * に遡ると見られる。例:波珍 *bat@r「海」(中期朝鮮語:bar@r)。

母音[編集]

単母音は中期朝鮮語と同じく7母音体系であったと見られるが、一部に//に2種類(テンプレート:ipaテンプレート:ipa)があったとする説がある。//(アレア)は中期朝鮮語では テンプレート:IPA だったと見られているが、古代朝鮮語では円唇性のより強い テンプレート:IPA だったと推測される。中期朝鮮語における // の一部は、古代朝鮮語で // に遡るものがあると見られる。

文法[編集]

古代朝鮮語の主な語尾としては、以下のようなものが知られている(カッコ内は中期朝鮮語形)。

  • 格語尾
    • 主格 ― 伊・是(-i)
    • 属格 ― 衣・矣(-@i/-yi)、叱(-s)
    • 対格 ― 乙(-r~-r@r/-ryr~-@r/-yr)
    • 処格 ― 中、良中(-ai/-ei。吏読の読みでは「h@i、ah@i」)
    • 具格 ― 留(-ro~-@ro/-yro)
    • 共格 ― 果(-oa/-goa)
    • 呼格 ― 良~也(-a~-ia)、下(-ha)
  • 副語尾
    • 隱(-n~-n@n/-nyn~-@n/-yn)
    • 置(-do)

中期朝鮮語では体言が子音語幹か母音語幹かによって、また母音調和によって語尾にいくつかの異形態がありえたが、古代朝鮮語では異形態の存在について明示的でない。例えば、対格の場合、中期朝鮮語の場合のように「-r~-r@r/-ryr~-@r/-yr」といった異形態が古代朝鮮語にもあったと十分に推測しうるが、現実の表記は「乙」1種類のみである。

  • 用言語尾
    • 終止形 ― 如(-da)、古(-go)
    • 連体形 ― 尸(-r)、隱(-n)、期
    • 接続形 ― 古・遣(-go)、弥(-mie)、良(-a/-e)如可(-daga)
  • 接尾辞
    • 尊敬 ― 賜(-si-)
    • 謙譲 ― 白(-s@v-)

参照[編集]

参考文献[編集]

  • 金芳漢(1983)“韓國語 系統”,민음사
  • 남풍현(2000)“吏讀研究”,태학사
  • 박종국(1996)“한국어 발달사”,문지사
  • 李基文(1998)“國語史概説”,태학사
Wikipedia-logo.svg このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・古代朝鮮語を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。