TBSテレビのオープニング・クロージング

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TBSテレビのオープニング・クロージングでは、TBSテレビで1日の放送開始時と終了時、および1日の基点時間に放映されているジャンクションフィルムについて記す。

開局 - 1962年12月

KRT開局から1961年3月までは「赤坂鉄塔」バージョン。1961年4月から1962年12月までは「モノクロ夕日」バージョン。

1963年1月 - 1991年9月29日

視聴者によって「ガラス棒」との通称が付けられている。用いられるガラス棒の形がTBSテレビのチャンネル番号を示す「6」になっていたことから「6のオブジェ」と通称されることもある。

スタジオに組まれたセットに設置したガラス棒やガラス板を上下左右に、しかもぶらさず丁寧に動かすなどして撮影には3か月以上かかった。コールサイン周波数などを示すテロップは女性アナウンサーナレーション(カラー化後は藤田恒美)にあわせて画面下から出てきて、画面奥へ流れるように消えていく(映画『スター・ウォーズ』の冒頭を思わせる流れ方)。

1963年1月に放送を開始し、1973年1月よりカラー化される。24時間放送を開始した1987年10月5日からは、1日の基点時間に30秒の短縮バージョンを放送し、90秒のロングバージョンは日曜日の深夜に不定期で放送していた(その際オープニング用は廃止された)。1991年9月30日CI導入によるロゴマーク変更に伴って、その前日である同年9月29日をもって放送を終了した。

近年、TBSが関わった映像作品DVDの冒頭に収録されるTBSロゴ映像で、大きくアレンジされた新作CGを見ることができる。

オープニング用

1963年1月 - 1987年10月4日、90秒(1分30秒)

  1. 鏡の前にガラス棒を立てたような背景をバックに、別のガラス棒2本がそれぞれ右横、左縦に動く。
  2. 映像がフェードして鏡の色が変わった1の映像をバックに、1の映像に出たガラス棒2本がそれぞれ右横、左横に動く。
  3. 放送局名・コールサインや周波数のテロップが流れる。このとき、コールサインや周波数のアナウンスが行われる。テロップとアナウンスの内容は同じである。なお、テロップでは「第6チャンネル」に続き、大きく「6」が出てコールサインが示される。
    • アナウンスの内容…「TBS、東京放送。映像周波数183.25メガヘルツ、映像出力50キロワット。音声周波数187.75メガヘルツ、音声出力12.5キロワット。第6チャンネル、JOKR-TV(当時のコールサイン)。」
      ※1978年9月末までのアナウンスは「TBS 東京放送。映像183.25メガヘルツ、50キロワット。音声187.75メガヘルツ、12.5キロワット。第6チャンネル、JOKR-TV。」。また、当初は周波数表記は「メガサイクル」であった。「12.5(キロワット)」は「じゅうにーてんご」ではなく「じゅうにてんご」と発音していた。
  4. テロップが消えるころにはスタジオの大きな「6」のオブジェを示す(色が光の三原色になっている)。さらにこのオブジェをカメラが2度パンしながら映す。ただし1度目はオブジェが真っ白な6、続いて彩られた6になっている。
  5. 最後に中央を高くした状態の「6」の棒が3本並ぶように回転して、「6」の断面が見え(左から緑=「責任」、青=「能力」、赤=「熱意」を表す)終了する。

クロージング用

1963年1月 - 1991年9月29日、90秒

  1. 暗い画面に横に動くガラス棒が何本も出てきたあと、それが消えていく。
  2. 続いて真っ暗な中に、ガラス棒が2本斜めや横に動く。
  3. さらに何本もの棒が横に見えたあと、縦になった棒が画面奥から手前へ振り子状に動く。
  4. その後何本もの棒が縦に並び、プリズム光線を出す。
  5. 道のようなオブジェが見えてそれが消えると、上下に動く青白い光を放つガラス棒が縦に映る。
  6. 続いて6のオブジェをカメラをパンしながら2度映す(オープニング同様に1度目は真っ白、2度目は三原色)。
  7. その後オープニングの最後同様にガラス棒の「6」の断面を映す。
  8. そしてガラス棒・ガラス板が左右に動く様子をバックに、テロップとアナウンスが出てくる(内容はオープニングと同じ)。

ラジオ(当時はTBS本体がラジオ・テレビを併営していた)の終夜放送が行われるようになっていたので、最終番組終了後にラジオの深夜番組についての告知スポットを放送し、その後ブルーバック(のちに夜景をイメージしたイラストに変更)に字幕で「ラジオは窓際に置いた方がよく聞こえます 夜もふけました 音量はひかえめに…」と表示してから本映像に入った。最後に「この後はTBSラジオでお楽しみ下さい。『スーパーギャング』放送中!」の画面が現れ終了した(番組自体の放送期間は1984年10月 - 1991年9月)。

短縮バージョン

  • 60秒バージョンはオープニング・エンディングともにあったが、30秒バージョン製作時に廃止された。
  • 30秒バージョンはクロージング用の最後にあたる7〜8の部分を短縮編集したもの。30秒に収めるためか最後の部分が突然切れるように終了する。1973年10月から使用。TBSテレビが24時間放送を開始するようになって以降はオープニング、クロージング、ジャンクション共用としてロゴマーク変更まで毎日放送された。2009年時点でもこのスタイルが踏襲されている(放送時間はわずか15秒)。

1991年9月30日 - 1994年3月27日

1991年9月30日、TBSのロゴマークがミクロコスモスに変更されたことから全面的に改められた。CGで万華鏡のような背景のなかに太陽系の惑星が次々と出てくる映像。この代からステレオ化され、音声多重放送のコールサインも告げられる。また、テロップ・ナレーションから「東京放送」の名称がいったん消えた。オープニング・クロージングは共通。周波数情報などのテロップは順に出てきて奥に小さく消えていく。林美雄アナウンサーによるナレーション。60秒。

  • アナウンスの内容…「TBS。映像周波数183.25メガヘルツ、映像出力50キロワット。音声周波数187.75メガヘルツ、音声出力12.5キロワット。第6チャンネル、JOKR-TV(当時のコールサイン)。音声多重放送、JOKR-TAM(当時のコールサイン)。」

1994年3月28日 - 2000年3月

CGで地球を映しながら、英語で書かれた周波数情報、コールサインを地球に沿う形で流していくもの。ミクロコスモスが短期間で終了したためTBSのロゴマークが小河原義一よるロゴに変わった後も前バージョンのBGMがそのまま使用され、林美雄アナウンサーのナレーション、共通のオープニング・クロージング、60秒も変更なし。 また、ラストのロゴが現れるシーンは、当時TBSから出版されていたビデオ作品等のOPに使われていた。

1994年10月3日のオープニング

1994年10月3日のオープニングは、通常のオープニングでも放送されたが、TBSの東京・赤坂の新社屋(TBS放送センター)が完成したことによる特別バージョンであった。5時25分、新社屋の空撮とともに鈴木順アナウンサーによる生放送での技術情報の読み上げのあと(文章は通常時と同一だが、音声出力を言い間違えるミスを起こしている)、当時アジア大会が開催されていた広島から磯崎洋三社長の挨拶などが生中継された。

なお、旧社屋からの最後の放送となった同年10月2日(3日午前)のクロージングについては『CBSドキュメント』を参考のこと。

2000年4月 - 2003年3月

2000年4月、「ジ〜ン」の制定により、全面的に変更となったもの。獏と子供が登場するアニメーションを使い、従来の映像に比べると柔らかい印象になった。当初はケイ・グラントがナレーションを担当した。なお「東京放送」の名称は出ないが、「Tokyo Broadcasting System」の英語名称がナレーション・映像に使われている。

  • アナウンスの内容…①冒頭部分「JOKR-TV(当時のコールサイン)、Channel6」②終わりの部分「Tokyo Broadcasting System」

2001年10月、TBSラジオの分社化に伴いコールサインが「JORX-TV」となったため映像に変更が加えられ、ナレーターも林美雄アナウンサーに代わった。林は2002年7月に死去したが、本映像のナレーションは追悼の意味も込めて要出典引き続き使用された。

  • アナウンスの内容…①冒頭部分「JORX-TV、TBSテレビジョン」②終わりの部分「トウキョウブロードキャスティングシステム(Tokyo Broadcasting System)」

コールサイン変更告知

2001年9月30日23時59分45秒から10月1日0時00分15秒にかけて、画面に木村郁美アナウンサーが登場して、「これまでの東京放送のコールサイン“JOKR-TV 東京放送”がまもなく変わります。」とアナウンスし、午前0時の時報の後「今変わりました。新しいコールサインは“JORX-TV TBSテレビジョン”になります。」と再びアナウンスした。テロップはそれぞれ変更前「JOKR-TV 東京放送」、変更後「JORX-TV TBSテレビジョン」と表示されていた。

2003年4月 - 2009年12月

2003年4月から2009年12月まで使用した映像。他局同様放送終了後はフィラー化したため、オープニング・クロージングとも15秒に簡略化された。ナレーションは吉川美代子アナウンサーが担当した。なお、BGMはなし。

アナログバージョン
  1. 「JORX-TV」(上段) 「Channel 6」(下段)の文字が画面中央部分へ少しずつフェードアウト
  2. 「ジ〜ン」マーク(上段) 「TBS」(中段) 「TOKYO BROADCASTING SYSTEM」(下段)の文字が画面中央部分へ少しずつフェードアウト
  3. 「この窓は、キミのもの。TBS」のキャッチフレーズが画面中央部分に浮かび上がる
    • アナウンスの内容…「JORX-TV、TBSテレビジョン。トウキョウブロードキャスティングシステム(Tokyo Broadcasting System)。」
デジタルバージョン
  1. 「JORX-DTV」(上段) 「TBSデジタルテレビジョン」(下段)の文字が画面中央部分へ少しずつフェードアウト
  2. 「ジ〜ン」マーク(上段) 「TBS」(中段) 「TOKYO BROADCASTING SYSTEM」(下段)の文字が画面中央部分へ少しずつフェードアウト
    • アナウンスの内容…「JORX-DTV、TBSデジタルテレビジョン。東京放送です。」

デジタル放送用もほぼ同じだが、アナログで「Tokyo Broadcasting System」とコールする部分で「東京放送です」とアナウンスし、ひさびさに「東京放送」の名称が使われるようになった。アナログのみ最後に制作当時のキャッチフレーズ「この窓は、キミのもの。TBS」と表示される。

2009年4月1日に旧TBS(株式会社東京放送)が認定放送持株会社東京放送ホールディングス(TBSHD)」になり、テレビジョン放送免許を子会社の株式会社TBSテレビが保有することになったが、同年末まで訂正もせずに従来のジャンクションが使われていた。

2010年1月 -

2010年1月から使われている映像は、コールサインなどの字幕以外は、アナログ・デジタル共通(アナログではレターボックス放送になっている)。前作と同じく15秒のバージョンとなっている。

コマ撮りで撮影されており、全部で150コマが1枚あたり10分の1秒程度映し出される。手に持っている紙(全部で150枚)の絵や背景(赤坂通りから赤坂五丁目交番前交差点を左折し三分坂を登り、TBS放送センターに至る)がコマごとに少しずつ変化し、最後はTBS放送センターの前で紙の絵が「TBS」のロゴに変わる。

BGMは管弦楽の音楽を使用。アナウンスは女性の声で「JORX-(D)TV、TBS(デジタル)テレビジョン」とシンプルである。

アナログ放送終了当日(2011年7月24日)

なお、2011年7月24日のアナログ放送終了日には、アナログ放送終了後のお知らせ画面(ブルーバック)の後に、アナログ放送(JORX-TV)での最終映像として放送された。その後には、TBSのマスコットキャラクターBooBoがブラックバックに登場し、「アナログ放送は終了します」 「ありがとうございました」の吹き出しが流れ、BooBoが一礼した後、砂嵐(完全停波)になった。これにより、ラジオ東京テレビジョン時代から約56年3カ月にわたるアナログ放送の歴史に幕が下ろされた。

関連項目

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