福岡県直方市強盗殺人事件

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福岡県直方市強盗殺人事件(ふくおかけんのおがたしごうとうさつじんじけん)とは、1980年4月23日福岡県直方市で起こった強盗殺人・傷害事件である。

事件

犯人の武安幸久(当時47歳)は、直方市の会社員宅に押し入り、会社員の母親(当時64歳)にナイフを突きつけて現金2000円を奪った上、顔を見られたとして首を紐で絞めて殺した。武安はその2ヵ月後に北九州市でも民家に強盗に押し入り、逃走中に自らを追いかけてきた男性をナイフで刺し、全治6ヶ月の重傷を負わせた。他にも余罪として窃盗が10件以上ある。

武安はその後に逮捕され、住居侵入・窃盗・強盗殺人・強盗致傷などで起訴された。

武安は1956年に福岡県の質屋に押し入って経営者を刺殺するという強盗殺人事件を起こして無期懲役判決を受けていたが、仮出獄中の凶行であった。

裁判

裁判で武安は全く反省の態度を見せず、それどころか「捜査段階で供述は暴行を受けたことによるもの」として無罪を主張する有様だったが、裁判所には全く認められず、1審で死刑判決を受け、控訴審では控訴を棄却された。1990年12月14日最高裁中島敏次郎裁判長)は上告を棄却し、死刑が確定。1998年6月25日、福岡拘置所で死刑が執行された。

関連項目