機動戦士ガンダム (冒険王版)
機動戦士ガンダム (冒険王版) | |
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ジャンル | |
漫画: | |
作者 | 岡崎優 |
作画 | |
出版社 | 秋田書店 |
その他の出版社 | |
掲載誌 | 冒険王 |
レーベル | |
発売日 | |
発表期間 | 1979年5月 - 1980年2月 |
巻数 | 全2巻 復刻版全1巻 |
話数 | |
その他 | |
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『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム)は、アニメ作品『機動戦士ガンダム』を元に岡崎優が漫画化した作品。冒険王コミック文庫(秋田書店の雑誌「冒険王」付録)に1979年5月から1980年2月まで連載、その後1982年4月に映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇』を原作とした「めぐりあい宇宙編」が「冒険王」[機動戦士ガンダムIIIまんが特集号]に掲載された。
本作の特徴
リアルロボット物というアニメの新しい形を切り開いた『機動戦士ガンダム』だが、漫画化するにあたって、従来のスーパーロボット的な表現法が用いられている。このためアニメ版の設定との明白な相違点が数多く存在するなど、原作付漫画としては問題のある内容が多く、テレビ放映終了前に連載が打ち切りとなってしまった。
あまりにも原作との相違点が顕著かつ破天荒であったため、一部の好事家にコアな人気を持つ。特に、本作の再評価のきっかけとなった「まんが秘宝vol.3」で紹介された、ガルマ・ザビ国葬におけるギレン・ザビの演説を見たアムロが、激昂してテレビを鉄拳で粉砕するシーンは語り草になっているが、現在出ている単行本では、修正されたため見ることはできない(このエピソードは、第2次スーパーロボット大戦αでネタとして使われている)。
水陸両用MSであるズゴックが宇宙空間でムサイから発進したり、マ・クベがやはり宇宙空間で水陸両用MSであるゾックで戦闘したりシャアがシャア専用ズゴッグではなくアッガイに乗って戦闘したりと破天荒なネタには事欠かない。しかし、大都社版の単行本ではアッガイのくだり以外の破天荒エピソードは未収録になっている(後述)。
なお、雑誌「ガンダム・トリビュート・マガジン G2O」に掲載された、大都社による復刻版コミックス発売記念の作者インタビューでは、これらの設定相違は作者自身がガンダムというアニメを見ていなかった(テレビを持っていなかった)ことと、それにも関わらず資料収集を行わなかった為であるとしている。「めぐりあい宇宙編」は試写を見せてもらってから描いたとのことで、実際の映画に近い内容となっている。また、復刻版の加筆修正については、「このままだと格好が悪いから」という理由で、自分から申し出て手がけたとの事である。
単行本
1982年4月10日に第1巻が、同年5月30日に第2巻がそれぞれ秋田書店より出版された。ただし雑誌連載当時の回のうち第5回「アムロ脱走」、第6回「ランバ・ラル特攻」は未収録となっている。
その後1998年10月1日に大都社から復刻版が全1巻で発売された。この際作者自らにより、当時の原稿に大幅な加筆修正がなされている。なお、上記の第5回、第6回に加えて第10回「果てしなき攻防戦」も収録されていない。
また、2003年3月25日には秋田書店からコンビニコミック版として全1巻で改めて発売された。こちらには以前のものにて割愛された回を含め全10回、合わせて「ガンダムIIIめぐりあい宇宙」が収録され、上記大都社からの復刻版と同じく大幅な加筆修正がなされている原稿を使用しているものの、2003年現在入手可能なものとしては最も連載当時に近い内容となった。
参考文献
- 「まんが秘宝vol.3」『熱血アムロじゃただの別人!? 岡崎優の「機動戦士ガンダム」』1998年4月洋泉社
- 「G2O Volume.3」『ガンダムに翻弄されたある漫画家の人生』1999年2月 アスキー
- 機動戦士ガンダム 岡崎優 1998年10月1日 大都社STコミックス
- 機動戦士ガンダム 岡崎優 2003年3月25日 秋田書店 AKITA TOP COMICS