榛名丸 (1922)

榛名丸（はるなまる）は、日本郵船が所有していた貨客船。1922年に竣工し、欧州定期航路に就航。太平洋戦争中の1945年に沈没した。

建造

• 1920年2月に第一次世界大戦の戦災喪失船の補充として建造が計画・発注され、三菱長崎造船所が建造、1922年に竣工した。

船主・船名

• 日本郵船による新造船。
• 船名は榛名神社に因んで付けられた。

性能

総トン数

10,421トン

航路

• 欧州定期航路に就航した。

乗船した著名人

• アインシュタイン - 1922年10月8日にマルセイユから北野丸に乗船し、同年11月17日に神戸港に到着。航海中にノーベル物理学賞受賞の電報を受けた。日本各地で講演を行った後、同年12月29日に門司港で榛名丸に乗船し、帰路に着いた。。
• 斎藤茂吉 - 1924年、ドイツ、オーストリアへの留学を終えて帰国する際に乗船。同年11月3日にマルセイユから乗船し、船中で日誌『日本帰航記』を記した。1925年1月5日に神戸に到着。

戦没

• 1945年7月21日に、静岡県沖で沈没した。

姉妹船

H型船・H級船

「香取丸型」で、1920年頃に建造が発注された、「H」で始まる神社に因んだ船名の、4隻の貨客船。

箱根丸 - 榛名丸 - 筥崎丸 - 白山丸

参考文献

• 松井(2006) 松井邦夫『日本商船・船名考』海文堂出版、2006年、ISBN 4303123307
• 日本郵船(2005) 日本郵船歴史博物館(編)『日本郵船歴史博物館 常設展示解説書』日本郵船、2005年
• 日本郵船(2004) 日本郵船株式会社広報グループ『航跡 日本郵船創業120周年記念』日本郵船、2004年

外部リンク

• 日本郵船ホーム > 海風日記 > 「航跡」バックナンバー > 戦争と壊滅 2017年9月20日閲覧。

関連文献

• 斎藤茂吉「日本帰航記」『斎藤茂吉全集 第46巻 日記 第1』岩民書店、1956年、pp.1-、NDLJP:1664211/7 (閉)