平野区母娘殺害事件

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平野区母娘殺害事件とは、2011年(平成23年)6月24日大阪府大阪市平野区のマンションで発生した在日韓国人の金 玉香さん(61歳。通名は山下 香代子)とその娘・金 裕美さん(27歳。通名は山 下裕美)が、在日朝鮮人の文 青児(35歳。通名は文原 青児)に殺害された、ストーカー殺人事件。

犯人逮捕前に韓国政府が日本の司法に「犯人を早急に逮捕し厳罰にしろ」と圧力をかけてきたが、逮捕されたのが朝鮮人であったため、その後は何も言わなくなったことでも有名な事件である。

事件の概要

事件前から金裕美さんに執拗に文が付きまとっており、文は元交際相手で以前に勤めていた会社の同僚だった。事件前には顔面を殴打される事件も起きており、それが原因で金裕美さんは仕事を辞めていた。金裕美さんは知人にストーカーの存在を明らかにしていた。

また、金裕美さんの携帯電話には大量の嫌がらせメールが文から送りつけられていた。事件当時には金さん宅の固定電話は文からの着信を拒否する設定がなされていた。

2011年6月24日、金さん親子が住むマンションに文が押し入り、執拗に刃物でめった刺しにするとそのまま逃亡し母娘を死に至らしめた。司法解剖によって24日午前中に事件が起きたと推定されている。

6月26日韓国政府は、犯人は日本人と決めつけたため、大阪総領事館を通じて日本当局に対して「公正かつ迅速な捜査をしてほしい」との要請を行い、日韓両国で広く報道される事件となった。

韓国政府は本事件の直前には、日本人が犯人である別の韓国人殺人事件で日本の司法が犯人に死刑ではなく傷害致死罪を適用したことについて日本政府に再考するよう抗議していた。

韓国のマスコミは再び韓国籍の者が殺害された本事件の発生を受けて「また日本人により韓国人が殺された」という報道を相次いで行った。

7月8日大阪府警は娘の元同僚・交際相手だった在日朝鮮人の文の身柄を確保した。警察は文が事件直前に軍手などを購入していることから計画的犯行であったとしている。しかし文は事件への関与を否定している。

裁判

元交際相手の朝鮮籍の男に無期懲役判決「何回も突き刺しており執拗で残忍な犯行」(2012年5月大阪地)

大阪市平野区のマンションで2011年6月、元交際相手の金 裕美さん(山下裕美さん・当時27歳)と、その母親の香代子さん(同61歳)を刺殺したとして殺人罪などに問われた朝鮮籍の無職・文原(ふみはら)(本名・文(ぶん))青児(せいじ)被告(36)の裁判員裁判の判決が23日、大阪地裁であった。

遠藤邦彦裁判長は「2人を何回も突き刺しており、執拗で残忍な犯行だ」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。

判決で遠藤裁判長は、事件前の文原被告について、裕美さんが会うことを拒む回数が増えたのにもかかわらず、繰り返し面会を求めていた、と指摘。犯行動機を「裕美さんと仲直りできないことで自暴自棄になった」と指摘し、「身勝手で酌むべき点は全くない」と述べた。