尊師マーチ
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尊師マーチ(そんしマーチ)は、オウム真理教の宗教歌の一つ。オウム真理教関連の店などでカセットテープで発売されていた。1989年頃発表され、1990年以降注目を集めた。
概要
名目上の作詞・作曲者は”真理の御魂 最聖 麻原彰晃尊師”となっており、詳細は不明であるが、読売新聞1995年10月7日夕刊の記事では、同教団の音楽省大臣で元ミュージシャンの石井紳一郎が作曲者と記載されている。
元歌は、真理党の麻原彰晃(松本智津夫)党首の選挙応援歌「彰晃マーチ」。宗教歌となる際に歌詞が改められ、「信者が尊師を呼び捨てにするのは問題がある」との理由で「彰晃」が「尊師」となり、「尊師マーチ」となった。このため、「彰晃」に比べて「尊師」はメロディにあまり合っておらず、さらには、麻原が自分を尊師と呼ぶ歌詞になった。しかし、信者の間からは問題視された様子はない。
この他にも別バージョンとして麻原のシヴァ大神への帰依を歌った「シヴァ大神マーチ」がある。
覚えやすく軽快なメロディーが特徴である。オウム真理教の作成した他の楽曲と同様、バックのオーケストラにはシンセサイザーを用いている。
衆議院選挙立候補以降
麻原彰晃が立候補したのは衆議院東京第4選挙区(東京都渋谷区・中野区・杉並区)であった。このときには、地名を入れたバージョンを披露した。この歌を演説中に熱唱している様子はテレビでも放送された。
地下鉄サリン事件以降、一連のオウム関連報道が増えるなかで、この尊師マーチが演奏されるシーンが度々放送された。これに影響を受けた日本全国の小学生達が学校の教室でリコーダーやピアニカなどを使って尊師マーチの真似をして演奏することや、登下校の際に尊師マーチを口ずさんでいることが報道された。