与沢翼

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与沢 翼

与沢 翼(よざわ つばさ、1982年(昭和57年)11月11日 - )は、日本の実業家ネオヒルズ族の一人である。株式会社フリーエージェントスタイルホールディングス会長。

経歴

  • 1982年 - 埼玉県秩父市に生まれる。実家は旅館経営をしており、幼少期から商業が身近にある環境にあった。
  • 2006年3月 - エスラグジュール株式会社を設立。わずか3年半で月商1億円を超えるネット通販会社に育てる。
  • 2010年9月 - FreeAgentStyle社の前身となる株式会社Rajuriを創業。その後、自身が設立したエスラグジュール社が、2011年8月に倒産。
  • 2013年11月22日、専任ドライバーへの暴行容疑で警視庁により書類送検。
  • 2014年4月30日、株式会社フリーエージェントスタイルの自己破産手続きを開始。

与沢翼、秒速で破産

『ご報告』

皆様、こんにちは。与沢翼です。最近フェイスブックを更新しておりませんでした。その事情を、お伝えしなければならなくなりましたので、ここにご報告致します。何もご存知ない方は、驚かれることと思います。ご容赦下さい。誠に愚かすぎて、弁明の余地もない状況です。

概略

2013年8月期決算の法人税住民税、及び事業税2億5305万の支払いのうち約1億1000万円並びに2012年8月期の修正申告分の税として8940万7200円を追加で計約2億円支払い、並びに2014年8月期決算予定納税の一部を支払い、フリーエージェントスタイルの資金が完全にショートしました。

そのため、今日時点において、既にフェラーリロールスロイスベントレー3台を売却し、住宅なども全て解約しております。また、今の資金量に照らし会社全体に膨大な経費がかかっており、返済余力が今後生じないと判断し、月額500万円の固定家賃削減のため、フリーエージェントスタイル本社の黒崎ビル(六本木4-1-4)を4月30日付けで退去致します。今後は、西新宿のアイランドタワー41階別のグループ会社内に移転し、FASともどもグループ全体の再建を図っていきます。なお、フリーエージェントスタイルは破産せず、残額の税等を全て支払うため、最後まで諦めず、少数ながら私の独力を中心に、事業を継続致します。滞納1億超ということで国税から管理を受けており、現在連絡を取り合い、支払いを継続しております。

反省とこの1か月

当初は、受け入れられなかったこと、これまでの全てはもう無くなるという現実も、今はすべて受け入れており、もはや物や金、見栄、プライドに対する執着を完全に消失しています。ロールスロイスを売った時、自分の中で、これまで絶対に正しいと考えていた価値観が雪崩のように崩壊していきました。

愚かな認識

2013年8月期の決算が固まった時点で、全ては終わっていました。税額を知った2013年9月、会社にはそれほどの残が残っていなく、納税を超える売上を上げれば何とかなるという甘い認識。国税局は12分割に応じてくれるという事前情報。それを前提に納税準備資金をほとんど用意していなかった。

経緯

修正申告の2012年8月期8940万7200円を全額支払う。1月末日、麻布税務署から東京国税局に、2013年8月期の税金債権が移転され、国税の方々が本社に来社されました。12分割をお願いすると、全く交渉は不可能であることを認識しました。

1週間以内に全額を支払わない限り、財産を全て差し押さえるとのこと。黒崎ビルに約5000万の敷金が収められており、黒崎ビルが差し押さえられれば、信用不安で事業継続は不可能であると考え、残金をかき集め、2月5日ごろまでにおよそ8000万を即時、納税しました。

2月末日に入るカード会社からの入金と会社残金で国税管轄の法人税の残り全額を支払い終え、差し押さえを受けることなく、突き抜けて復帰する考えでした。なお、2億5000万のうちの都税分については12分割を認めていただけていたため、1年間の短期借入金のような形で、その後の運営には金額的に問題がありませんでした。

2月末で国税の追及から解放され、これからどんどん売上を上げていけるね、と管理部とも話し合い、なんとか先が見えた、と安心していた矢先。全ては不幸中の中の幸いかと思われていたのですが、2月末日、提携していた取引先のクレジットカード会社から倒産の通知(債務整理の受任通知)が届き、サーバー代すらも払えないと通達され、以後、2月、3月、4月以降と予定されていた全てのカード売上債権がこちらに入ってこないことが確定しました。

また、弊社グループの役員に、自分も投資をしているからということで紹介された月利5~10%という海外FXに、香港にまで行って1月上旬に投資をしたところ、1月末ごろには利益が出るどころか1か月で元本の90%を失ったと言われ、多大な損害を出してしまいました。これらによって2月末日、国税に対し最後の約束が履行できないことが確定となり、以後、黒崎ビル本社、私の住宅等に差し押さえがかかりました。この時点で、現状の規模を維持して、事業を継続することは不可能と判断しました。

ただし、投資の詐欺的行為にあったことやカード会社倒産が直接的な経営状態の急降下の原因ではあったものの、所詮それはきっかけにしかすぎず、自分のビジネスモデルやメディアでの演出のための支出、迫り来る、無限ループに思える税金に、精神的にも物理的にも限界に達していました。

お金持ちを演じることを期待されているのに、もはやお金がない。この状況は、心底きつかったです。

全て私が悪いです

メディアで発言する自分の言葉に自分が洗脳を受けていき、周りを取り巻く女性たちに逃げ、全てから一時的にでも解放されたいがために飲むアルコール。この1か月間も日夜、突き抜けきってしまおうと思って行動しては迷いを生じの繰り返し、行動原理を失っていき、とうとう限界に達しました。今までの行動エネルギーではもう動けないことを確信しました。

酒と見栄と女に狂った典型的なアホ経営者です。全て私が悪いです。経営者の反面教師の鏡だと思います。

常識に反抗したい

誰もがそうなると想定できていた当たり前のことに反抗し、非常識がどこまで通用するのか突き抜けてみたかったけど、歯車が崩れ、どうやらそれも困難となりました。散財や経営判断のミスについて罪があるなら、刑務所に行ってもいいと思っています。ただ、財産を隠匿してどこかに飛んだりする考えはありません。

先月まではなるべくブランドイメージを毀損することなく、再起すべきであると考えていましたが、もう全てを白日の下に自らさらし、正々堂々とやっていった方がいいと判断しました。もう何も残らなくていいし、何の見栄もありません。

今あるのは、これまでと違った方法でただひたすらに経営や人生を再建することです。

謝罪

今回の経営状態急降下の影響で会社を離れなければならなかった社員の皆さんには申し訳なく、今は合わせる顔がありません。今月中ごろからみんなの前に堂々と顔を出せなくなってしまい、与沢塾や他塾の皆様にはもっと申し訳なく思っております。

2度目の経営者としての失敗、挫折

前回は、見返してやる、恨みがある、金持ちになってやるというマイナスのエネルギーが強く、無理をして最短で復活しましたが、今回は何の準備すらもしていません。また、最短で復活をしようという負のエネルギーがなくなってしまいました。

自分の中での限界まではやりきったということなのか、反動で脱力してしまいました。強がる気持ちも消えました。とにかく一人になって、所持金ゼロでしばらく実家か祖母のところに消えたい。これが最近まで考えていた本心です。

ただ、私にはまだ義務が残っています。残債を全て支払い、再建しなければいけません。弁護士に一任して事業停止をし、実家に帰るのが一番楽ですが、それも、正しい道であるように思えてきません。2年半のツケを全て支払うため、私はしばらく苦しんだ方がいいと思っています。

信用不安を覚悟で、この情報を公開していますから、これから誰かと取引をしたい、誰かと取引ができるとも思っていません。今後、最小のコストまで切り詰め、文字通り独力、自分の力でマイナスの状況から、やっていくしかないです。

運命は理性の力では直せない数々の欠点を改めさせる

という言葉に出会い、私は今回の運命に出会い、自分が持っている構造的な欠陥の修正を迫られているのだと思います。売り上げる力、多少あったけれど、管理する能力なし。

よもやこれほどまでに税金が確固たるもので、恐ろしいものだとは思いませんでした。以前は利益が出なくて倒産。今回は利益が出すぎて、税金で経営危機です。得られたお金ほどには、私の器が伴っていなかったようです。

また、私は、今日を全力で生きる刹那的生き方は得意ですが、未来を見越して動いていくことがことさらに下手です。この半年間は、未だ経験したことのない想定外の不運の連続でした。未来を深く見越して防衛しながら動くのは、本当に大切なことだと理解しました。

今度の復活には時間がかかると思います

あるいは時間をかけなくてはならないのだと思います。

情報業界のプロダクトローンチで高額商品を売ると億を超えるお金が1か月で作れてしまうことも意外に容易だったりします。だから、中毒性を持っています。軸がないのにマーケティングだけで売れてしまうと人格が崩壊します。何度も何度も売らなければと思ってしまう依存性があるからです。

ただ、ローンチをしている人、していく人を批判しているわけではありません。自分が今後ずっとやっていくのは、もう無理だと考えたということです。これからの時代のメーンステージは、高額少数の時代ではなく、少額多人数の時代であり、売り込みではなく、口コミの時代になるかと思います。

富の条件としては、プラットフォームを作ろうとする思考よりは、既に出来上がっているプラットフォームにビジネスをいかに有効に乗せられ親和させられるかであり、人海戦術ではなく、オートメーションだと思います。初期投資とリターンを非対称にすること(1対10、1対1000など)は変わらず重要ですし、マーケティングではなく価値主導の口コミを中心として、少額多量の販売をすべきです。粗利は8割以上のビジネスを選び、在庫は持つべきではありません。

蒼天既に死す

もうおわかりの通り、ここ数年間のイメージの与沢翼は既に死んでいます。

復帰プランに従い、無理をせずゆっくりとやっていきます。与沢塾は4期で永遠にファイナルとなります。ネオヒルズクラブは、1年間、体一つでやり続ける覚悟です。西麻布のお店は残ります。他サービスも最後までやりぬきます。

ステークホルダーの皆様へ

ご迷惑やご心配をおかけし誠に申し訳ございません。一つの体でできる最大の努力をして、最後まで責任を取ります。

時間がかかるでしょうし、怒りを覚えさせてしまうこともあるかと思いますが、私は逃げずに、一つずつやっていきます。

それしかないからです。

今も変わらない思い

日本国民の普通の方々こそ、自由を得てほしいです。

会社を飛び出して自分でビジネスを始め、幸せになってほしいと思っています。特段、覚えるべきなのは、株式トレードとプログラミングです。最小の労力でリターンは天をも穿つスキルです。次に重要なのは、表現力、企画・発想力、マーケティング力かと思います。

原理原則

松下幸之助さんや京セラの稲盛会長の言っていることの意味がようやく呑み込めるようになってきました。

自分でやってみて痛い思いをしないと、納得できない性格なので、必然だったことと思います。それよりも5年、10年も先に、このままだったと思えば、今回の出来事こそ不幸中の幸いなのかもしれません。やはり、真理や原理原則には逆らえないものですね。

私は、自分の常識をもって世界に敗れました。敗戦を宣言します。これからは真理や原理原則にただひたすらに忠実に生きていきます。

破産寸前「秒速で1億円を稼ぐ男」暴かれた虚像

「秒速で1億円を稼ぐ男」としてメディアでもてはやされた実業家の与沢翼氏(31)が自らのブログで、資金がショートし破産寸前であることを明かした。側近に逃げられて、心酔する元ライブドア社長の“ホリエモン”こと堀江貴文氏(41)にも全く相手にされず、それでも“金持ちキャラ”をメディアで披露したが、ついに限界に達した。その構図は“偽ベートーベン騒動”の佐村河内守氏(50)に通ずる部分も。与沢氏の金の流れに、捜査当局が重大な関心を示しているとの情報も浮上している。

「ネオヒルズ族」を自称し、ロールス・ロイスフェラーリなどの高級外車を乗り回し、セレブ生活を謳歌してきた男が、まさに秒速ですってんてんになってしまった。与沢氏は4月26日、自身のフェイスブックなどで「資金がショートしました」と報告。経営する「フリー・エージェント・スタイル・ホールディングス」の業績が悪化し、1億円を超える税金を支払えなくなってしまったという。また国税局の請求以外にも、取引先クレジットカード会社が倒産したことで資金繰りが悪化。投資した海外FXで、元本の90%を失う損失を出したことが大きく影響し、従来規模での事業継続が困難になったという。与沢氏は同26日までに高級車3台を売却し、都内の賃貸物件もすべて解約。30日付で東京・六本木のオフィスを退去したという。

与沢氏が行ってきたのは、インターネットのアフィリエイト(成果報酬型広告)。ユーザーが広告をクリックすれば手数料が入る。これで一時は億単位の財を成したのは確かだった。「彼のまねをする人が続出し、すぐ頭打ちになり、側近も次々と逃げていった。その後は成功者として自己啓発セミナーを催し、会員に高額な教材などを売っていた。ですが、セミナー参加者の半分は彼が雇ったサクラですけどね」とは同氏を知る人物。別の関係者は与沢氏の“素顔”についてこうも語る。

「数百万円の高級時計を『安いっすね』と即買いしたように見せていたが、実際はショーケースから取り出して腕につけて写真を撮っただけ。高級スーツも何着かを着回しているだけだし、住まいも賃貸。セミナー後に行われる懇親会もなぜかドリンクは有料だった」

それでも成功者を演じなければならなかった。そこで頼ったのがメディアだった。出版関係者は「雑誌社に数百万円出して自分の特集記事を書いてもらっていた。何でもリクエストに応じる彼を面白半分で取り上げていたテレビ局も多い。彼は『有名にならないと、自分は終わってしまう』と焦っていた」と明かす。ライブドア元社長の堀江氏に対する異常なこだわりも見せていた。与沢氏が起業家を目指したのは、当時「ヒルズ族」として隆盛を極めた堀江氏の存在が大きく、親しい人物には「堀江さん本人から『俺の後継者は与沢だ』と言ってもらえるなら、何だってする!」と豪語し、実際にある人物を介して2人の対談をセットするところまで話が進んだこともあった。

「しかし水面下で与沢氏の“身体検査”をしたところ、対談は白紙になった。諦めきれない与沢氏はその後も堀江氏に挑発的なメッセージを送ったり、対談のオファーを出したが、堀江さんはすべてスルー。身近な人には『あんなのと一緒にしないでよ』とこぼしているとか。彼の“危うさ”を見抜いていたのだろう」(舞台裏を知る関係者)

メディアを利用して虚像を作り上げ“信者”から金を引っ張る――。その構図は「両耳が聞こえない」とうそをついた佐村河内氏の騒動にも通じる部分があるとの指摘もある。さらに国税局などが現在、与沢氏のビジネス手法や金の流れに重大な関心を示しているとの情報もある。万が一、事件化されれば、与沢氏を祭り上げたメディアの責任も追及されかねない。

3度目の起業家人生

どんなにアホでも、結局は、経営者としてしか生きていけません。なので、マイナスからやり直します。

今回刻んだことを軸に、とりあえず殺されるか死ぬまでは生きていきます。未だ自分が何者なのか、よくわかっていません。何が向いているのか、どういう人間になるのか。ただ、言えることはそのとき信じた正しいと思う道を全力で邁進することしかできない人間です。

たいした人間でも、特別な人間でもなく、ただの普通以下の人間なんだなと改めて自分を思い直しました。

感謝

この数年応援してくれた、関与してくれた全ての方のおかげで、とても一生では体験できないほどのたくさんの経験をさせていただくことができました。本当にありがとうございました。私が何者になるか、何者になりたいのか、いまだ自分でもよくわかっていませんが、全力で復帰する努力をしますとだけお伝えしておきます。

しかしもう金への執着はありません。散財をすることもありえません。生きてるだけで幸せです。

新しいビジネスは、価値に比例する適正利益だけで十分すぎます。膨大に儲けることはもう考えていないからです。今日から無理をしてお金持ちのふりをする必要がなくなったので、楽になりました。

もう大分疲れたんだと思います。

この報告は、全てが終わっていない現状では視点によってはまだ早すぎる報告だったかもしれませんし、場合によっては遅すぎる報告だったのかもしれませんが、自分の新しい行動エネルギーを生み出すためには今こそ言わねばならず、また逆に、限界までやったからこそ、今になったのだということです。

たくさんの経験をさせてくてれた皆様、ありがとうございます。そして、裏切ってしまった多くの方へ、申し訳なかったです。罪の償いには時間がかかりそうです。これからはただの何もない与沢翼として発言していきます。

今、感情は無であり、至って落ち着いています。お読みいただき、ありがとうございます。

与沢 翼

経営破綻も…グラビアアイドル彼女は「結婚したい」

「秒速で1億円稼ぐ男」、「ネオヒルズ族」などと持てはやされていた、Free Agent Style Holdings社長の与沢翼(31)。だが4月末、自身のブログで経営破綻を突如、告白。

〈もはや物や金、見栄、プライドに対する執着を完全に消失した〉と肩を落としている。1月以降の国税局による税務指導、さらに提携カード会社の倒産などもあり、窮地に追い込まれたという。

凋落した彼を支えているのが、現役レースクイーングラビアアイドル相原麻美(25)だ。2人の交際は、まだ半年に満たない。

「お金がないなら私の実家で皆一緒に暮らせばいい、なんて会話をしています」(相原・以下同)

与沢が“秒速で作った”彼女と、マスコミに取り上げられた相原だが、今の騒ぎが落ち着いたら、「すぐにでも結婚したい」と言い切る。

「彼にお金がなくなって、私が逃げたなんて言われたりしていますが、お金や物には執着していません。そもそもブランド品を買ってもらったり、プレゼントをせがんだことはないんです。私は、彼の純粋なハートや勉強家であるところに惹かれたんです」

相原の目にはいまの与沢を、「田舎の子が六本木に汚されたって感じです。今まで真面目だった人が無理やり不良グループに入れられたみたい」とみているという。

「でも、彼は絶対に復活すると思う。次のビジネスは決まっていないけれど、勉強量が凄くて、100冊くらい本を買って、1回読んだら、全部覚えちゃうんです。とりあえず、会社の税金を払ったら次が見える、と言っています。明るくなってほしいです。ふと気がつくと、天井を見つめてたりするので……」

与沢はまだ30を過ぎたばかりだ。「お前、こんな俺によくついてきてくれるね」と、彼女に苦悩の表情を浮かべているという男は、泡沫の夢からようやく目を覚ましたのかもしれない。

外部リンク