ヒカリ (アニメポケットモンスター)
ヒカリ(日本国外名:Dawn)は、任天堂のゲームソフト『ポケットモンスター』を原作とするアニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の人物。声優は豊口めぐみ。
プロフィール
- 出身地:フタバタウン
- 職業:ポケモンコーディネーター
- 年齢:10歳
- 弱点:くすぐり
- 登場時期[1]:DP
人物
「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」(シリーズ全体では3作目)のヒロインであり、もう1人の主人公[2]。ただし、あくまでポケットモンスター ダイヤモンド&パールのもう1人の主人公であり、シリーズ全体を通して登場しているわけではないため、サトシやピカチュウを超えるメインキャラクターではない[3]。サトシとはピカチュウを保護したことで知り合った[4]。
基本的に活発で明るい性格。好きな物や嫌いな物をはっきりと言い分け、思ったことをすぐ口に出すなど、ハルカとは(仲は良いが)対照的な面もある。また、気が強く多少乱暴な所があり、恋愛には疎く大雑把で、ポケモンが危険な時は飛び込んで助けようとすることがあり、とっさのひらめきに優れるなどサトシに似たところがある。そのためか彼とは気が合う所も多く基本的に仲は良いが、譲らないところは譲らないため、意見が食い違い口喧嘩をしたり張り合うことがある。ツッコミも得意なようで、507(DP40話)話ではタケシに「アイスになって溶けちゃいなさい」と言った。普段はポジティブである反面、根が真面目なせいか自分を責めやすく落ち込みやすい傾向があり、悩みや迷いを長期間抱えこみ思いつめるなど繊細な一面も持つ。そのため仲間を心配させることがあり、サトシやタケシ、ノゾミやポッチャマに励まされることも多い。感情が高ぶった時やパニックに陥った際など、気持ちに余裕が無いときは自分のことで手一杯になりやすく、周りやポケモン達の様子などが見えなくなることもある。
「大丈夫」が口癖だが、母のアヤコによると「大丈夫」と言う時が1番大丈夫ではないようで、自信を持って言うこともあるが適当に言うことが多いため、サトシからも当てにされていない。また、本当に大丈夫でない時は自分で「だいじょばない」(「大丈夫じゃない」の略語)と言うことも多い。この口癖は幼い頃からのもので、幼馴染のユモミ(声:渡辺明乃)の口癖でもある模様。ケンゴやユモミからは「ピカリ」というあだ名で呼ばれることがあるが、ヒカリ自身はこのあだ名を嫌っており、その由来をサトシとタケシ、坂田銀時、神楽たちには知られたくない様子。「ちーがーいーまーすぅー!!」など、言葉を強調する時に一字一字を伸ばすこともある。
旅立つ際トランク一杯の服を持って行こうとするなどおしゃれが大好きで、特に髪の毛をとても大事にしており、毎日ブラッシングを欠かさないなど女の子らしい一面も持つ。普段はノースリーブの服に丈の短いミニスカートを着ており、ポケモンコンテストでは基本的にドレスをアレンジした服を、サトシのジム戦を応援する際はチアガールの衣装を着ることもある。神楽にちょっかいを出されることもしばしば。公式サイトなどの解説では料理は苦手とされているが、タケシに作り方を教わったホットケーキや、アヤコの手伝いで作っていたポフィンは上手に作ることができる。ポケモン川柳好きの一面を持ち、オーキド博士を「ポケモン川柳の人」と称し、孫のシゲルには一句読んで欲しいと頼んだり、オーキド博士やシゲルの語感が川柳に近い言葉を川柳と勘違いするほどである。また、銀時ほどではないが、甘いものも好きである。ポケモンコンテストやバトルの前後にサトシ、銀時、神楽とハイタッチすることがあり、1度ハルカともハイタッチしている。
略歴
母のアヤコがトップコーディネーターだったため、母のような立派なトップコーディネーターになりたいと思い、グランドフェスティバル出場を目指して旅立つ。サトシとタケシとはロケット団に追われていた迷子のピカチュウを保護したことをきっかけに知り合い一緒に旅をすることとなった。
サトシやハルカとは違い母親の影響なのか、旅立つ前から野生ポケモンの捕まえ方やタイプによる相性の良し悪しなど、ポケモンについて多少の心得は身につけていた。シンオウ四天王のゴヨウに「もっと強くなれる」と評され、ジム戦には1度だけトバリジムに挑戦するが、サトシからほめられるなどなかなかのバトルを見せる。しかし、コンテストを中心にポケモンを育てていたため、銀時や、沖田総悟とタッグを組んで勝ち進んではいたが、コンテストの実力に比べトレーナーとしてのレベルは低いようで、素直に言うことを聞いていたウリムーが進化してからしばらくの間言うことを聞かなくったこともあった。現在獲得したリボンは4つ。
銀魂とのコラボレート
- 上記のことをベースに、ツッコミにおいては、単体より多く、銀時(制裁も含む)や、神楽(ちょっかいを出したとき)、サトシなどに向けている。志村妙に敬意を示しており、「妙さん」と呼んでいる。
- 真撰組の人々からは「将来、容姿も能力も上がるだろう」と予兆している。特に、土方十四郎とはポケモンピンポンで対決、沖田とは前途の通り、サトシに代わってタッグバトルをしたことがある。
ヒカリのポケモン
ヒカリはコンテストバトルでの経験から相手の攻撃を回転しながらよけて反撃に移る独特の戦法を編み出しポケモン達に習得させている。
- ポッチャマ
- 声優:小桜エツ子
- 登場時期:DP
- 468(DP1)話から登場。ナナカマド博士からもらったヒカリの最初のポケモン。強気でプライドが高いが素直な面もあり、コンテスト演技を努力するなど頑張り屋でノリの良い性格。芯は強いが不器用で、リーダーシップをとろうとして失敗や空回りしたり、野生のポケモン達の問題を安請け合いすることもある。自分が何かしようがしまいが、威張った態度をとることが多い。また、空を飛びたいと思っている節があり、ジャンプして体をバタバタさせることがある。
- ヒカリの最初のポケモンだけにバトルでも出番が多く、ヒカリの心情を最も理解しており、ヒカリが1人で思いつめて弱気になった時などは叱咤しながら励ます。「ポチャポーチャ」(意味は「大丈夫」)は、ヒカリの口癖に影響されたものと考えられる。
- 589(DP122)話では進化の兆候が見られるが、ヒカリと出会った時のことからずっとポッチャマのままでヒカリを守りたいため、「がまん」で進化を抑える。しかしそうするとかなり疲れるので、ジョーイから変わらずの石をもらい、それを持ち進化を抑えるようになる。但し、銀時、神楽、桂小太郎からはポッタイシへの進化を進められがちになりつつある。
- 一人称は「僕」で、529(DP62)話でメイド衣装を着用する時に照れたことから♂である可能性が高い。当初はモンスターボールの中にいることが多かったが、後に基本的にはモンスターボールから出てヒカリと一緒に行動するようになる。その場合はヒカリの頭に乗るか抱えられることが多い。これはヒカリの最初のポケモンであることを誇張する意味合いがあると考えられる。そのためか、映画『ギラティナと氷空の花束シェイミ』や559(DP92)話以降のエンディングのクレジットの位置はヒカリの下である。
- 「バブルこうせん」や「つつく」、「がまん」や「うずしお」を使用する。「バブルこうせん」は毎朝ヒカリの寝癖直しにも使用される。
- ミミロル
- 476(DP9)話から登場。サトシのピカチュウに一目惚れしたことや、女の子らしいしぐさとニャースの通訳から♀。ゲットされてからもピカチュウには頻繁にアピールし、ピカチュウのいい姿を見るたびに熱い視線を送り、照れた表情をする(当のピカチュウは困ったリアクションが多いが、満更でもない様子)。ポッチャマに比べてバトルの出番は控えめだが、コンテストバトルの実力は高い。トレーナー同様におしゃれ好きなためか、おしゃれを重視した話では活躍する。また、ヒカリがデザインしアヤコが作ったハートをモチーフにしたベストを時々着用する。
- 「れいとうビーム」や「とびはねる」、「ピヨピヨパンチ」を使用する。「れいとうビーム」はバトル以外でも様々な状況で役立つ。
- パチリス
- 声優:西村ちなみ
- 登場時期:DP
- 486(DP19)話から登場。外見や振る舞いは可愛らしいが、やんちゃですぐに逃げ回る落ち着きのない性格で、逃げ足はピカチュウが追いつけないほど速い。自分で意識しなくてもいきなり放電することが多く、それによりヒカリ達を困らせることもあるが、本来は自分の周囲を攻撃する技の「ほうでん」を一直線に発射することも可能で、コンテストの練習により電気技をうまくコントロールできるようになる。まだ幼く、一人称は「パチリス」である。性別についてははっきりしていない。ポフィンをかじる描写が度々見られるなど、ヒカリのポケモンの中でも特にヒカリの作るポフィンが好きなようで、ポフィンを台無しされた時に怒りを見せることもある。
- レギュラーポケモンとしては、ピカチュウ以外で電気タイプであることと、ゲットされてから1度逃がされたのはこのパチリスが初めてである。ピカチュウからは電気タイプの後輩としてアドバイスをもらうことがある模様。
- 「スパーク」や「ほうでん」、「てんしのキッス」や「いかりのまえば」を使用する。
- ブイゼル
- 声優:古島清孝
- 登場時期:DP
- 501(DP34)話から登場。住処で特訓に励んでいたためか実力は高く、ゲット前にヒカリのポッチャマ、サトシのピカチュウ、ノゾミのニャルマーに勝利するほどである。
- 当初はポッチャマと度々言い争いをするが、いざという時のコンビネーションはよく、旅が進むうちに言い争わなくなる。ゲット後、当初は他のポケモン達と馴染もうとせず、タケシのグレッグルを睨みつけたりもするが、しだいに楽しく遊ぶ場面も見られるようになる。また、最初はヒカリの言うことを聞かなかったが、後に慣れないコンテスト演技の練習であってもヒカリの言うことを素直に聞くようになる。しかし前述で述べたその強さから、522(DP55)話で「コンテストより普通のバトルの方がいい」とノゾミに助言され、サトシとも相性が良かったためサトシのエイパムと交換される。それ以降のことはサトシの項目を参照。
- 性別は背中の模様や性格・態度・声、「ピカチュウたんけんクラブ」のナレーションによる通訳から♂。一人称は「私」。
- 「みずでっぽう」や「ソニックブーム」、「アクアジェット」を使用する。
- エイパム→エテボース
- 454(AG178)話から登場。性別は♀。当初はサトシのポケモンであったが、コンテストに興味があるために479話(DP12話)でノゾミから「ヒカリが育てた方がいい」と言われ、それがきっかけとなり522(DP55)話でブイゼルと交換された。その後、527(DP60)話でダブルアタックを習得し進化。進化後は2本の尻尾をつなげて縄跳びするように軽くジャンプするのが癖になる。サトシのポケモンだった時にバトルを数多く経験しているため、ヒカリからもバトルで期待されている。かなり身軽で、バトル以外でそれを生かす場面もある。591話(DP124話)でポケモンピンポン大会に出場したのをきっかけにポケモンピンポンに目覚め、ポケモンピンポンのチャンピオン・オウに強化選手としてスカウトされた。当初は困惑したが、エテボースの新たな道に進みたい気持ちを尊重したヒカリはオウにエテボースを預け、オウの練習場があるクチバシティに旅立った。
- 「きあいパンチ」や「スピードスター」、「かげぶんしん」や「ダブルアタック」を使用する。
- ウリムー→イノムー→マンムー
- 551(DP84)話から登場。性別は♂。かなりのマイペースかつ食いしん坊で、他人の食べ物にも見境なくありつこうとするほどの大食いの持ち主。そのため他のポケモン達を困らせることもある。進化後は寝ていることが多い。
- 571話(DP104話)でイノムーに進化するが、その時点でヒカリのトレーナーとしてのレベルが追いついていないためか、ご褒美としてポフィンを出す時以外はヒカリの言うことを聞かなくなるが、銀時、神楽の場合は言うことを聞いている。その後、573話(DP106話)でマンムーに進化し、弱点であるポッチャマの「バブルこうせん」や「うずしお」を受けてもビクともしないほど強くなり、タケシのピンプク以上のパワーも得るが、性格が攻撃的になりすぐに暴れるようになる。しかし、586話(DP119話)で野生のボスゴドラとのバトルで大きなダメージを受けた際、ヒカリとポケモン達に看病されたことから心を開く。ただし、まだ素直になれない所もあり、寝たふりをしてごまかすこともある。
- 「こおりのつぶて」や「あなをほる」、「とっしん」や「げんしのちから」(イノムー時~)を使用する。
脚注
- ↑ 登場時期に示されている略号
- ダイヤモンド&パール(DP)
- ↑ カスミやハルカは純粋にヒロインのみの役割であるが、ヒカリはオープニングの最初に「今、サトシとヒカリ~」(DP2・3話では「今、少女ヒカリ~」)と紹介されることや、主役の話の回数がサトシ並であることから、「もう1人の主人公」と言える。また、サトシと同様に旅立ちの日に伝説のポケモンを目撃したことや、サイドストーリーを除けばサトシ以外で初めてメインでサブタイトルコールをやるキャラであること、次回予告を担当する(その時はヒカリ専用のBGMが流れる)回数がサトシ以外で最も多いことや、ダイヤモンド&パール放送開始前後での雑誌などの紹介で主人公として紹介されたことも理由として挙げられる。
- ↑ キャストの順番もカントー編のキャラが優先されるため、4番目(タケシの下)に位置する。ちなみにAGでカスミが再登場した際は、「サトシ→ピカチュウ→カスミ→タケシ→ハルカ→マサト」という順番であった。
- ↑ カスミとハルカの自転車はサトシが直接的な原因で壊しているが、今回はヒカリが野生のポケモンだと間違えたピカチュウの電撃に自転車を壊されている(DP38話でヒカリはそのことを気にしてないという発言をした)。