アルゴ座

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ファイル:Argo Navis Hevelius.jpg
アルゴ座の星座表—ヨハネス・ヘヴェリウスにより1690年に描かれたもの

アルゴ座(アルゴざ)は、昔に存在した星座の1つ。

南天の星座で、その名称はギリシア神話に登場する船、アルゴ船(またはアルゴ号)にちなむ。クラウディオス・プトレマイオスが設定したトレミーの48星座のうちの1つだが、あまりに巨大な星座だったため、1752年にフランスの天文学者ラカーユによりほ座とも座らしんばん座りゅうこつ座の4つに分割され、1928年の第3回国際天文学連合総会において正式承認された。そのため現在は使用されない。ただし、一説によれば、1928年の第3回国際天文学連合総会では、プトレマイオスに敬意を表するため、トレミーの48星座はすべて保存することになったので、名目上だけアルゴ座は残っているという主張もある。

ギリシャ神話の時代とプトレマイオスの時代、羅針盤は発明されていなかった。このため、アルゴ座は「ほ座・とも座・りゅうこつ座の3つに分けられた」と言われることが多いが、らしんばん座もアルゴ座から分割された星座である。古くはほばしら座(Malus)とも呼ばれた。分割の際にらしんばん座の名がつけられ、そのため神話との整合性がなくなっている。また、バイエル記号はほ座・とも座・りゅうこつ座は共通だが、らしんばん座だけは独立に星名が割り振られているのも、混乱の理由の1つにあるらしい。

α星のカノープス(現在はりゅうこつ座に属する)は地球歳差運動のために約1万2千年後には南極星になる。

バイエル記号のついたアルゴ座の恒星一覧

これは2005年現在所属している星座ごとに分類したバイエル記号のついたアルゴ座の恒星の一覧である。但しギリシャ文字がついているものに限定してある。

りゅうこつ座

ほ座

とも座