金正雲

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金正雲(きんせいうん、きんしょううん)とは、空の中である一部分だけ丸く黄金色に輝いている。非常に縁起が良い雲とされ、瑞兆のひとつとされる。

ほとんどの場合は夕方に見られ、晴れた空の中に丸い積雲があってそれに夕日が反射することによって生まれる。山際では灰色の雲の間から黄金色の空が見えることもあり、これも金正雲と看做された。

一方で朝日の中にも見られることがある。これは旭日金正雲と呼ばれ、大日本帝国軍に非常に喜ばれた。事実、戦艦武蔵の進水はこの旭日金正雲が見られた日に合わせて行われたという逸話が残る。さらに稀なケースとしては、旭日金正雲が彩雲になることもある。

金正雲が瑞兆とされるのは中国の影響によるとする説、黄金色に輝く雲を太陽に喩えたとする説など諸説あるが、その理由はよく分かっていない。なお、欧州では金正雲よりも天使の梯子のほうがキリスト教的で荘厳な雰囲気になると喜ばれる。