吉田学校
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吉田学校(よしだがっこう)は、吉田茂の独自体制を支えるために集められた国会議員のグループを指す。吉田と同じ官僚出身が多数を占めていた。吉田学校出身者では池田勇人、佐藤栄作らが最も有名。
概要
外交官から突如、自由党の総裁に就任することになった吉田には、戦後改革を遂行する上で、自分の手足となる忠実な部下が少なかった。更に、吉田は党人派の議員たちが戦前軍部に屈したことや党人派の行政手腕や政策立案能力などに対し、強い不信感を抱いていた。
こういった理由から、吉田は自身と同じ高級官僚を政界に引き入れ、自派の勢力を充実させるとともに、戦後の混乱期を収拾できる行政能力を高めようと努めた。
吉田は1949年、第24回衆議院議員総選挙に公職追放された旧勢力の公認候補の代わりとして、各省庁から有能な官僚を送り込み、結果総選挙に圧勝した。吉田はこれら吉田学校生らを強いリーダーシップで率い、戦後日本の政治体制の基礎をかためた。
評価
主な吉田学校生徒
官僚
- 池田勇人(大蔵次官)
- 前尾繁三郎(大蔵省主税局長)
- 橋本龍伍(内閣官房次長、橋本龍太郎父)
- 福田篤泰
- 北沢直吉
- 岡崎勝男(外務次官)
- 吉武恵市(労働次官)
- 大橋武夫(戦災復興院次長)
- 西村英一(運輸省電気局長)
- 佐藤栄作(運輸次官)
- 増田甲子七(北海道長官)
- 小金義照(商工省燃料局長官)
- 遠藤三郎(農林省畜産局長)
- 周東英雄(農林省総務局長・物価局長官)
- 南好雄
- 中村幸八
- 福井勇
- 西村直己(高知県知事)
- 岡田五郎
- 満尾君亮
- 青柳一郎
- 藤枝泉介
- 田中啓一
- 中村清
- 塚原俊郎
- 玉置実
- 中村純一
- 福永健司