土方十四郎
土方 十四郎(ひじかた とうしろう)は、空知英秋作の漫画『銀魂』に登場する架空の人物で。アニメ版の声優中井和哉。
人物
クールで熱い真選組の副長。後述のモデル同様、「鬼の副長」と呼ばれ恐れられる真選組のナンバー2。大らかな近藤勲とは対照的にスパルタな言動と行動で隊を引っ張っていく。勘が鋭く頭も切れるため「真選組の頭脳」としても認められる。武州で近藤らと出会った頃は長い黒髪を後ろで一本に束ねていたが、現在では短めに切った無造作スタイル。何かにつけて好戦的で気に入らないことがあるとすぐに食って掛かり(沖田総悟曰く「二言目には”斬る”と言う」らしい)、瞳孔は常に開き気味である。極度のマヨラーであり、これ以上美味いものはこの世に存在しないと考えており、他人に強要したり将軍のペットであるカブトムシ捕獲の餌としても使用していた。しかし、銀時や沖田からは「犬の餌」呼ばわりされている。酒はあまり強くない。ヘビースモーカーで、戦闘中であってもタバコを手放さない。後に組での全面禁煙令が出され、壮絶な体験を経て禁煙を決意するが、結局長続きしなかった。クールかつ二枚目な容姿の為かなりモテるものの、女性に対してはストイックでキャバクラは好きではない。ちなみに現在、志村妙とまともに会話したことのある男性キャラクターの中で唯一彼女の被害に遭っていない貴重な人物でもある。
昔は誰ともつるまぬ一匹狼で、近辺の道場に片っ端からケンカを売り、周りの侍たちから目をつけられていた。そんな中で近藤に拾われて恩義を感じて以来、近藤を心から慕い、自らの「大将」としている。隊の中でも人一倍真選組を大切にするが、それも幕府などのためではなくあくまで自身の大将である近藤のため。普段はニヒルかつ直情的、無愛想で意地っ張りな態度で、プライドが人一倍高く気難しい。一方で意外に面倒見が良かったり不器用な優しさを見せたりもする。恋愛経験は豊富に見えて意外とウブ(ミツバ編参照)で、山崎や銀時にからかわれていた。沖田にはよくおちょくられたり命を狙われたりすることが多く、そのため喧嘩が多いが、なんやかんやで沖田のことを気にしていて、世話を焼いたりしている。銀時と同様に偽悪的な面があり、さりげなく汚れ役を買って出たりするが、その心情を知ってか知らずか、隊士にも一目置かれている。
銀時のライバル的存在という一面もあり、顔を合わせる度にいがみ合う様子は「小学生並み」と称されている。互いに気に食わない相手と認識しているが、実は似たもの同士でどちらも幽霊が苦手、常人とはかけ離れた味覚を持つ(後述)など思考回路や嗜好などに共通点を持つ。
過激な発言を好む部分があるが、基本的には常識人で「上にも下にもフォローのできる気配り達人」中間管理職のお手本ともいえる人物の模様。なお、あまりに上手なフォローから「フォロ方十四フォロー」と称されたことも。近藤・沖田らのツッコミ役に回ることが多いが、実はボケとしても素質十分で、クールで二枚目な見た目とのギャップが激しい言動が数多い。映画鑑賞している際に、誰も反応しない場面で一人号泣(第四十八訓参照)していたりと、周りと多少センスがずれている。
沖田の姉・ミツバとはかつて相思相愛の仲だったが、彼女の安全と平穏な幸せを願い、あえて自ら身を引いた(それが沖田に怨まれる要因となる)。彼女が亡くなった際には病院の屋上で激辛せんべいを食べながら一人涙を流していた(本人は彼女の大好物「激辛せんべい」が辛すぎたせいにしていた)。ゲーム「銀玉くえすと」では攻撃用アイテム「激辛せんべい」を選択するとミツバに関するセリフを発言する。
普段の刀の修理中に手にした妖刀「村麻紗」の呪いで、語尾に「~ござる」とつけたり、人のことを「~氏」と呼んだり、自らを「トッシー」と呼んだりする無気力なアキバ系オタクに成り果てる。その後沖田と伊東の策略に嵌り、真選組を事実上解雇されるが、そのような状況下においても真選組の事を誰よりも心配し、プライドを捨ててまで万事屋に真選組を守ってもらうよう頼み込んだ。一度土方の魂は消滅しかけるが、銀時の叱咤や近藤の遺言に近い発言を受け、伊東の決意を目の前にし、完全に振り切る事ができた。ただし、呪いが完全に体を侵食してしまっていたために刀を手放すことが出来なくなり、オタク体質も若干残ってしまった(携帯の着メロを『ふたりはプリキュア』のOPにするなど)。 尚土方はトッシーを完全に成仏させる為オタク道を極めるべく、寺門通のみならずあらゆるジャンルのファンクラブ通選組を結成し、新八のファンクラブからも大幅な引き抜きに成功する。この事件でトッシーの魂は燃え尽き、完全に成仏した模様。
ゲームは根っからの弁天堂派で、マリオファン。また、マガジンを愛読している。局中法度の中にも、「マガジン以外の漫画局内で読むことなかれ(十二条)」とされており、これを破ると切腹となる。先述のとおり極度のマヨラーで、チャーハンやプリンなどのあらゆる料理にマヨネーズを大量にかけて食べる。それは第四十三訓で沖田にカツ丼に大量のマヨネーズがかかっているのを、「スゲーや土方さん、カツ丼を犬のエサに昇華できるとは」と評価されるほどで、丼1杯の白米の上にマヨネーズ(量から推測すると市販のマヨネーズ1~2本以上の分量)をかける通称「土方スペシャル」は八留虎三兄弟の三男を一撃でノックアウトさせる破壊力を持つ。また、持っているライターまでマヨネーズの容器の形をしている。もはや食事は迷惑行為と化し、真選組内部でも批判の声が相次いだり、ルックスに誘われて寄ってきた女性たちをドン引きさせたりしている。しかし、清潔な面もあり隊の中で唯一「トイレに行った後、手を洗う」事が確実に判明している。因みに近藤、沖田、銀時は「洗わない」派と言う事が判明している。
『3年Z組銀八先生』では風紀副委員長。マヨラー振りは相変わらずで、調理室でマヨネーズの改良を行う様子が見られ、銀魂高校七不思議の一つに数えられていた。業務用のかなり大きなボトルいっぱいのマヨネーズが1日分の使用量に相当するという。また、昼食後にそれ単体で味わうための自作マヨをふたからストローが出た特製マヨボトルに入れて毎日持ってきている。3巻の読書感想文では「マヨネーズとは人生の調味料である」との持論が書かれている。親戚がマヨネーズの研究で博士号を取得しているらしい。
没デザインは目の死んでいない(凛々しい目つきをした、前髪は横分け)銀時そのもの。没になった設定での主人公だった。
ポケットモンスター ダイヤモンド&パールとのコラボレート
手持ちポケモン
- グレイシア
- 土方が最も気に入っているポケモン。使用技は「こおりのつぶて」「かみつく」「アイアンテール」「あなをほる」「でんこうせっか」。
- ライボルト
- ラクライ訓練センターでは、リーダー的存在としてすべてのラクライを進化させた経緯がある。使用技は「スパーク」「かみつく」「でんじは」「はかいこうせん」
- サーナイト
- 土方のポケモンの中では唯一のメスで、ポケモンピンポンでは、手さばきが堪能で、ヒカリのエテボースやオウのダーテングを下し優勝に至った。使用技は「かげぶんしん」「サイコキネシス」「さいみんじゅつ」「ゆめくい」「10まんボルト」
- オニドリル
- 覚える技は「つばめがえし」「はがねのつばさ」「おいうち」「ダメおし」
- フシギソウ
- 土方が最初にゲットしたポケモン。覚える技は「はっぱカッター」「ねむりごな」「こうごうせい」「あまいかおり」
- カラナクシ→トリトドン(ひがしのうみ)
- 覚える技は「みずのはどう」「たきのぼり」「どろばくだん」「ストーンエッジ」
人物
上記とは異なり、スパルタではないが、自分に厳しい部分は変わっていない。バトルスタイルはサトシと同じく責めることが多く、他のテクニックを思いつく事が度々ある。
ナオシとは声優が同じであるが、銀時によると、土方のほうが堅めだと語っている(さすがに共演はしないだろうが)。