ART-SCHOOL
ART-SCHOOL(アートスクール)は、日本のロックバンド。 2000年3月に結成。2000年9月8日に123RECORDSより『SONIC DEAD KIDS』でインディーズデビューし、2002年10月30日に東芝EMIより「DIVA」でメジャーデビュー。
目次
活動と評価
グランジ、オルタナティブ、エモなどから影響を受けており、ファンからはポップで聴きやすいという評価を受けている。ちわきまゆみは、以前あるラジオで「今注目してるバンドはART-SCHOOLとsyrup16g」と語っていた。
しかし、木下の歌唱力の低さ、メンバーの楽器演奏力の低さについて批判を受けることが多い。暗澹とした詞世界などからも好き嫌いの分かれるアーティストといえる。
REQUIEM FOR INNOCENCE
ファストチューン中心のファーストフルアルバム。日本のオルタナティブロック史に残る名盤という評価もある一方で、似たような曲ばかりで単調過ぎるという批判もある。またそのジャケットからニール・ヤング、スマッシング・パンプキンズ、ニルヴァーナなど90年代のアメリカのグランジ/オルタナシーンの影響が多聞に見受けられる。
LOVE/HATE
グランジからアコースティックまでを含み、前作より多様性が増した。各音楽雑誌の評論家からはスマッシング・パンプキンズの『メロンコリーそして終わりない悲しみ』を引き合いに出される。初回限定版にはボーナストラック収録。
BOYS DON'T CRY
アルバム『LOVE/HATE』に伴った全国ツアーの模様を記録したライブ・アルバム。これまでのベスト・アルバム的な内容になっている。これを最後に日向秀和、大山純が脱退。
メンバーチェンジ以降
歌詞においてより露骨なセックスへの言及が増加した。下品であるとして旧来のファンからは不満も聞かれる。また、ベーシスト日向秀和の脱退により音に厚みが無くなったという見方もある。
木下理樹
ファンをバンドにひきつけているのはメインソングライターでフロントマンの木下理樹とされる。苦悩、喪失、焦燥、コミュニケーション、劣等感、自己嫌悪、ノスタルジー、恋愛などをテーマにした文学的な詞世界、ポップで甘いメロディ、甘く中性的な声質、エモーショナルなボーカリゼーション等が評価されている。文学青年風で、人付き合いが苦手そうなキャラクターがファンの感情移入や自己投影を誘うようである。
批判
木下は自身の楽曲のタイトル、詩、曲を映画や、音楽、小説などから借用することがよくあり、これが剽窃であるとして批判を受けることがある。ただしこれに対してはそもそも木下は二次創作的なクリエーターであるという反論もある。楽曲が単調であることから木下自身の作曲能力の低さを指摘する声もある。
語録
- 「カート・コバーンが僕を救ってくれたように、今の10代の子達を救いたい」
- 「嫌なことも全部そのまま、剥き出しのまま血まみれのままで」
- 「やっぱり『負』っていうかダークネス……そういうものを表現してポピュラリティを得たいと思う」
- 「世の中は糞で、大人は最悪だ。僕はいつも死ぬことばかり考えている。でも、カート・コバーンが僕に教えてくれたようにみんなにも生きるほんの少しの希望を感じてもらうために、音楽をやります」
- 「いまの主流を否定したいという、それは常にあります」
- 「(アートスクールは)日本初のオルタナバンド」