マンガ肉
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マンガ肉(まんがにく)とは、主に様々な漫画・アニメ・ゲームの中で登場する肉(食肉)を指す。特にギャグ漫画方面では数多く登場している。
概要
日本に於いて、初めての登場は『はじめ人間ギャートルズ』(漫画・アニメ)の中で登場したとされる。この漫画で登場するマンガ肉は、現在認識されているものとは若干形状が異なる。作品中によく登場するものは輪切りにされたマンモスの肉であり、毛が生えたままの皮が付いていたりと、あまり美味しそうには見えない。
同作品以降、様々な漫画・ゲームを経て現在の様な形が一般化して認知されている。原始時代や大食いのキャラクターを描写する際に用いられることが多い。しかし同作品以前にも、骨付き肉の形で様々な類型が見られ、その原点は不明である(後述)。
特徴
- どの作品にも共通して、「一本の骨を覆う巨大な肉塊」である。さらに「一枚肉」の部分である。
- 食感は柔らかいとは言えない様で、手で持ってワイルドにかぶりつくという様な描写がなされている。そして肉はよく伸びる。
- 大きさは様々だが、概ね骨の長さは40~80cm程度、肉の部分は2/3を占めるという描写が多い。
- 直接、火に炙られたり、燻製にして調理される。
- 本来、肉は食塩や胡椒など、調味料で味付けされる事が多いが、一部には取り立てて味付けがされていないように見えることもある。
マンガ肉に関するあれこれ
- 描写はどれも共通ながら、史実や文献に基づいた描写の歴史は無く、作者の「美味しそう」というインパクトを第一に描かれているため、読者の誰もが世の中にその肉が存在する可能性を抱き、「憧れのあの肉」という認識がされていった。こうした認識の代表的なものには、吉田戦車『伝染るんです。』第1巻掲載の4コマが挙げられる。永野のりこは「チビ太(『おそ松くん』)のおでん、松葉(『まんが道』)のラーメン、海賊王子の肉」と、「三大美味しそう二次元レシピ」の中にマンガ肉を入れている。
- 現実に、どの動物にもマンガ肉の様な、太い骨の周囲に均一かつ円筒状に肉がついている部位は存在しない。そのため、実際に描写通りの肉を手に入れることは出来ない。そのため余計に、読者の「食べてみたい」という欲望を掻き立てるのか、「マンガに出てくるあの肉=マンガ肉」という名前が一般的になった(登場人物が一様に美味しそうな顔でむしゃぶりつくことも欲求を掻き立てられる理由のひとつと思われる)。
- これまで様々なバラエティ番組で、実際にマンガ肉を捜索するチャレンジがされている。
- 実際にレストランや精肉店で「マンガ肉」と称した料理が提供されることもある。
- この場合は調理人の創作であり、ミンチ等を骨に巻きつけるなど、ハンバーグの様な食感であり、本来の描写とは若干異なる。しかしながら、食べる者にとっては憧れが現実になる形となるため、あまりそういった部分は気にしないのが殆ど。
類似する調理法など
- ケバブ(食べる時は兎も角、ドネルケバブを焼いている時は、豪快な肉の塊である)
- スペアリブ・ラムチョップ(共に肋骨の骨付き肉。特にラムチョップは半身ながら近似)
- ハム(特にブタの股肉を足の骨ごと加工した古くからの製品が似ている)
- フライドチキン、ローストチキンなど(ニワトリの股肉は、大きさ的にはかなり違うが、骨がついた肉塊である)