国際ボクシング連盟

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2008年11月14日 (金) 21:48時点における122.249.100.136 (トーク)による版 (王座乱立の近況)

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国際ボクシング連盟(The International Boxing Federation / IBF)は、プロボクシングの世界王座認定団体の一つ。本部は米国のニュージャージー州にある。

なお、日本ボクシングコミッション(JBC)はIBFを公式試合の団体として認めていない。

設立経緯

母体は世界ボクシング協会(WBA)傘下で作られた全米ボクシング協会(USBA)で、1979年北米ボクシング連盟(NABF)加盟州およびニューヨークを除く米国各州コミッションを加盟団体として発足。米国内全体の統括コミッションのパイオニアとして君臨する。なお、ジョン・マケイン上院議員が設立した合衆国ボクシング管理(USBA)とは無関係である。

1983年、USBA国際部が設立され、その後、南米主流になりつつあったWBAの流れを、再びアメリカ主導に戻そうとした狙いもあり、WBA会長選に立候補したロバート・リーが、僅差で会長選に敗れた後、ドン・キングといった大物プロモーターの支持を受けてWBAから独立してIBFとなった。

初代会長はそのままロバート・リーが就任。現2代目会長は、マリアン・モハマド女史。

日本国内の状況

何故IBFを日本ボクシングコミッションが認めないのか?

日本ボクシングコミッション (JBC) は「団体の乱立は好ましくない」としての意見を出している。しかし、それだけではない。以前はランキングの決め方がいい加減だったり、問題の多い団体だった。日本でも1983年に日本支部の日本IBFが設立されたが、JBCでライセンスを貰えない様な選手、網膜剥離になった選手、年齢的にライセンスが貰えない選手、ボクシング経験のないキックボクサー、空手選手、などを使い試合をさせていた。これらの行為が更にJBCの心証を害している。また、こうした杜撰な管理体制のため、日本IBFは現在、アメリカ本国にあるIBF本部からも関係を絶たれている。

JBCではIBFに参加した選手およびトレーナーは、JBCの認定するライセンスを剥奪すると云った厳しい対応をしている。ただし、これは日本国内のみの処置の様で、IBFを認めている諸外国でライセンスを取得し、日本国内でタイトルマッチを行わなければ、ライセンスの剥奪は無い様子だが、まだこれを実行した選手は今の所実質いない(※唯一の例外として1995年11月12日に当時WBC・IBF統一王者だったサマン・ソーチャトロン細野雄一が挑戦したケースがあるが、海外挑戦ということと、王座を奪取した場合IBF王座は即返上という条件で事実上黙認された。また、マイク・タイソンが日本で2度防衛戦を行った際、WBA・WBC・IBFの統一王者として防衛戦を行ったが、タイソンのみならず、挑戦者のトニー・タッブスジェームス・ダグラス共に、日本のジムに所属している選手ではない為、IBFの防衛戦も含まれる形で黙認された)。

余談だが、辰吉丈一郎網膜剥離の為、一時日本で試合が出来なかった頃、アメリカでライセンスを取得してIBF王座に挑戦してもいいと発言した事があったが、その後国内で試合が出来る事になり、IBF王座への挑戦をしないまま今に至っている。なお、時折、ピューマ渡久地八尋史朗ら日本のジムに所属する選手がIBFの世界ランキングに入る事があるが、これはIBFが勝手にランキング入りさせているだけである。

仮に、もし海外で王座に就いたとして、その選手のライセンスをどうするのかと言った問題は、はっきりとは提示されていない為、日本のリングでボクシングが出来なくなる可能性もあり、これらのリスクを考えると、日本のジムに所属する選手がIBF王座に挑戦する可能性は極めて低い。このような理由からも、今後、JBCがIBFを認める可能性はかなり低いと思われる。

ちなみに、アジア各国ではタイフィリピンインドネシアでは認めており、韓国でも設立初期にはIBFを認めていた。層の薄い軽量級では韓国人のIBF王者が何人も誕生したが、韓国人同士の世界戦の乱発や挑戦資格があるとは思えないほど戦績の悪い挑戦者との試合などによって、韓国内でも世界王座としてのIBFの権威に疑問が持たれるようになる。そこに『替え玉挑戦者事件』(当初挑戦するはずだった選手が、怪我で挑戦不可能となり、替え玉を立てて防衛戦を行った事件)が追い討ちをかけた。これにIBFも関与した事が判明し、それをきっかけに1987年限りで韓国はIBFを脱退した。現在は公式試合の団体としては認めていない。老舗のWBAWBCの権威が低下する中、プロボクシングが公認されている国でIBFを認めていないのは、ほぼ日本と韓国の2カ国だけになっているのが現状である。

過去の日本人王者・挑戦者

日本人選手では、初代王座決定戦でIBF世界バンタム級王座を獲得した新垣諭が唯一のIBF王者である。その他では、1983年に春日井健がジュニアバンタム級初代王座決定戦で5回KO負け、1985年に川島志伸が韓国でフライ級王者、権順天に挑戦して3回KO負け、1987年に川上正治が初代ミニマム級王座決定戦に出場し2回KO負け、同年ロンドンで元日本ウェルター級王者の亀田昭雄がジュニアウェルター級王者、テリー・マーシュに7回KO負け、などの記録が残っている。なお、キックボクサー(新格闘術フライ級王者)の松田利彦は国際式ボクシング経験わずか3戦(戦績2勝1敗)で韓国でIBF世界ライトフライ級タイトルに挑戦している(4回KO負け)。

王座乱立の近況

プロボクシングの世界王座を認定する団体は、日本では世界協会(WBA)、世界評議会(WBC)に加え世界機構(WBO)、そしてこのIBFが知られているが、実はその4団体以外にも多数の組織が存在することはあまり知られていない。これらは主にWBAなどの運営を巡ってのトラブルから一派が独立して設立されたり、それによるWBAの権威の失墜などが主な原因である。そうした乱立には、何よりもプロボクシングが巨額のマネーが動く、興行的に魅力のある格闘技であるという背景もあるが、いずれにせよ王座そのものの権威の失墜は免れず近年では世界的にはWBA、WBC、IBF、WBOの4団体を「メジャー」、それ以外の団体を「マイナー」と呼んで明確に区別している。さらに「メジャー」4団体の中でもその評価に差がある。当初は後発の後者二団体の評価は高くなかったが、1990年代に入りまずWBAが凋落を見せ、21世紀に入ってWBCに破産騒動が起きたのに対し、IBFやWBOは真に実力のあるチャンピオンを擁して徐々に地位を向上させている。別途「ボクシング」の項を参照。

主なマイナー団体

など

関連項目

外部リンク

テンプレート:世界のボクシング団体