アレックス・ラミレス

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アレックス・ラミレスAlexander Ramón Ramírez , 1974年10月3日 - ) は、ベネズエラ生まれのプロ野球選手。現在は東京ヤクルトスワローズ所属の外野手(主にレフトに起用)で、背番号3。チームメイトのアレックス・ラミレス・ジュニアは、義理の息子。

来歴・人物[編集]

特徴[編集]

  • 2003年以降、チームの4番打者として活躍しているものの、選球眼が悪いためか四球が非常に少なく、出塁率もかなり低いのが最大の欠点である。特に2006年は、シーズンを通して636打席中、わずか19四球という少なさであった。これはセ・リーグ規定打席到達者では最下位であり、同じく4番を打って最多の四球数であったタイロン・ウッズ中日)の84とは大きく差が開いた。打席数も、主に1番を打つ事が多いため、この年の最多打数を記録した横浜の石井琢朗の604打席に次ぐ603打席であった。このため出塁率に至ってはセ・両リーグの中でも最下位である。インコースに滅法強いが、その一方で外角低めに決まる(もしくはストライクからボールになる)スライダーに滅法弱く、空振り三振となるか強引に引っ張り併殺が多くなってしまい、来日から6年連続100三振以上を超えている。しかし2007年シーズンは常に長打狙いの打撃ではなく、アウトコースをライト方向へ流し打つなど成長を見せて安打・打率を稼いでいる。しかし、四球は一向に増えていない。
  • 得点圏打率は高く、チャンスに強い(2003年から5年連続で100打点以上)ものの、以上の要因から4番打者としては打撃への信頼度は今ひとつである。なお、2007年シーズン途中から同僚のアーロン・ガイエルに4番を譲り、3番を打つことが増えたが、チームの中心打者であることは変わっていない。
  • また、打撃では2004年8月21日阪神タイガース戦(神宮)でトレイ・ホッジスから1回2アウトにランニングホームランを放っている。これは阪神のライト桧山進次郎が、詰まり気味のライト前ヒットにバウンドを合わし損ねて球がライト線に転がる間に一気に本塁を陥れたものである。
  • 守備に関しては俊敏性が少なくあまり得意ではない。稀に好守を披露するが無難にこなしている程度である。少年時代投手をしていたためか、肩の強さは外野手として及第点であり、補殺の記録も多い。
  • 2007年現在で在籍7シーズン目を迎えた。活躍しても、短期で移籍・退団することが多いスワローズの外国人選手の中では異例の存在である。

エピソード[編集]

  • 入団の3年前から、ヤクルト編成部がリストアップしており、当時ピッツバーグ・パイレーツの4番を打っていたが、後にマイナー降格になったところでオファーをかけ、3年待って獲得した経緯がある。
  • 同時期に在籍していたロベルト・ペタジーニが無愛想な性格なのとは逆に、陽気な性格でチームメイト、フロント、ファンからも好かれている。さらに、メジャー出身の選手らしくファンサービスの心得があり、チャリティー活動などにも熱心に取り組んでいる。打席で見せる鋭い眼光とは対照的に素顔は極めて温厚な紳士で、審判の判定や投手の内角攻めに対しても激高することはない。
  • チームでは他の外国出身選手の良きアドバイザー役も務めている。2006年のアダム・リグスグレッグ・ラロッカと外国人野手コンビにFブラザーズというニックネームが付いた。
  • ペタジーニと同様、妻が母親くらいの年齢である。しかしペタジーニが周りが目を覆うくらいのアツアツぶりなのとは逆に、非常に恐妻家であり、夫人が来日するとなぜか打撃不振に陥る。
  • 応援歌は、かつて在籍したドゥエイン・ホージーと同じ。

パフォーマンス[編集]

本塁打を打った際やヒーローインタビューの際に行うパフォーマンスが、ファンの間で人気を博している。本塁打を打った際にはダッグアウト前でチームメイトとハイタッチを交わした後、ベンチ脇のテレビカメラ前でコミカルなアクションを披露する。特に神宮球場などの東京ヤクルト主催試合では、マスコットのつば九郎とコンビでアクションを行う。パフォーマンスには毎年モデルチェンジが加えられており、近年はシーズン前にファンからパフォーマンス内容を募集している。下記にこれまでラミレスが行ってきた主なパフォーマンスの基本フォーマットを示す(( )内はパフォーマンスの元ネタを演じているお笑い芸人)。またヒーローインタビューなどの際にパフォーマンスを行う際、開始前に「1、2、3(イチ、ニー、サン)」と日本語によるカウントアップを行うことがある。

  • 2001年・2002年
    1. 「アイーン」と右肘を前方にかざす(志村けん)。
  • 2003年
    1. 「アイーン」(志村けん)
    2. 「ゲッツ」と両人差し指で前方を指し、そのままカメラからフレームアウトする(ダンディ坂野)。
    5月28日広島東洋カープ戦(神宮)の試合前、クラブハウスでダンディ本人と対面。取材陣の前で共演を果たした。
  • 2004年
    1. 「ラミちゃんペッ」と鼻に右人差し指・中指を当てる(加藤茶の「カトちゃんペッ」をもじった)。
    2. 「アイーン」(志村けん)
    3. 「ゲッツ」、そしてフレームアウト(ダンディ坂野)。
    この年から、球団Webなどでのパフォーマンスアイデア募集がスタート。約300通のうち11通寄せられた「ラミちゃんペッ」が採用された。4月3日の開幕カード・横浜ベイスターズ2回戦(神宮)で初披露。ヒーローインタビューでは初回限定で、加藤ばりのハゲヅラと眼鏡、付け髭を着用してファンにお披露目した。
  • 2005年
    • 上記の「ラミちゃんペッ!アイーンゲッツ」を使用した他、下記のパフォーマンスもレパートリーとなっていた。
    1. 「俺の時代だ!」と自分を指す。
    2. 「ハイ!ハイ!ハイ、ハイ、ハイ!」と、左隣の人の肩に両手を添えながら足踏み(レギュラー)。
  • 2006年
    1. 「ラミちゃんチッチキチー」と親指をカメラ前に差し出す(大木こだま)。
    2. 「ペッ」と鼻に人差し指・中指を当てる(加藤茶)。但しこれは省略されることが多かった。
    3. 「アイーン」(志村けん)
    4. 「ゲッツ」、そしてフレームアウト(ダンディ坂野)。
    浦添春季キャンプ期間中の2月11日日テレの番組企画で大木こだま・ひびきの両名と対面を果たし、直々にレクチャーを受け「こんなにうまくできる人はおらん」と太鼓判を頂戴した。
  • 2007年
    1. 「ラミちゃん」と自分の顔を指す。
    2. 「カッチカチ」と左二の腕に力瘤を作り、右の拳で2度叩く(ザブングル・加藤歩の「見ろや、この筋肉!カッチカチやぞ!」がモチーフ)。
    3. 「アイーン」(志村けん)
    4. 「ゲッツ」、そしてフレームアウト(ダンディ坂野)。
    5月10日の横浜ベイスターズ戦(神宮)の試合前、ザブングルの両名と対面を果たし、加藤らと取材陣の前でパフォーマンスを共演した。

なお、上記で特筆したものを除くパフォーマンスについては、本人などの使用許可を得ているか否かは不明。

また、この中でも特に「アイーン」と「ゲッツ」を気に入っており、2003年以降、パフォーマンスの締めには「アイーンゲッツ」が使用されている。またアンダーシャツやグラブ、打撃グラブなど用具類にも「アイーン」「Get's」などの刺繍を入れている。

略歴[編集]

その他[編集]

  • 以下のような「疑惑の判定」に絡んだことがある。
  1. 2001年8月16日 横浜戦(神宮) 12回表、佐伯貴弘の打球をダイレクト捕球したと判定されるも、横浜側がワンバウンドで捕球したと抗議し中断、森祇晶監督が退場処分。
  2. 2005年8月7日 巨人戦(神宮) 3回表、小久保裕紀のレフトフェンス直撃かと思われた打球がダイレクト捕球と判定
  3. 2006年8月9日 巨人戦(神宮) 9回表、李承燁のワンバウンド性の打球がダイレクト捕球と判定

年度別成績[編集]

年度























2001年 138 547 510 60 143 23 0 29 253 88 1 2 5 27 5 132 11 .280 6
2002年 139 569 539 65 159 25 0 24 256 92 0 4 4 22 4 146 10 .295 4
2003年 140 614 567 105 189 34 3 40 349 124 4 6 7 34 6 104 14 .333 6
2004年 129 557 525 79 160 30 2 31 287 110 2 0 2 23 7 118 22 .305 4
2005年 146 629 596 70 168 19 1 32 285 104 5 1 3 23 7 121 13 .282 3
2006年 146 636 603 79 161 28 2 26 271 112 0 0 10 19 4 104 28 .267 5
通算 838 3552 3340 458 980 159 8 182 1701 630 12 13 31 148 33 725 98 .293 13
年度 長打率 出塁率 OPS 得点圏
2001 .496 .320 .816 .264
2002 .475 .325 .800 .353
2003 .616 .373 .989 .373
2004 .547 .341 .888 .372
2005 .478 .315 .793 .302
2006 .449 .289 .738 .345
  • 太字はリーグトップ。

タイトル・表彰[編集]

  • 本塁打王 1回(2003年)
  • 打点王 1回(2003年)
  • 最多安打 1回(2003年)
  • ベストナイン 1回(2003年)
  • オールスターMVP 1回(2007年第1戦)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

先代:
松井秀喜
セ・リーグ本塁打王
2003年
タイロン・ウッズ
次代:
タイロン・ウッズ
タフィ・ローズ
先代:
松井秀喜
セ・リーグ打点王
2003年
次代:
金本知憲
先代:
清水隆行
セ・リーグ最多安打
2003年
次代:
嶋重宣
先代:
高橋由伸
S.グライシンガー
セ・リーグ月間MVP(野手)
2007年7月
三浦大輔(投手)
次代:
A.ラミレス
朝倉健太
先代:
A.ラミレス
三浦大輔
セ・リーグ月間MVP(野手)
2007年8月
朝倉健太(投手)
次代:
-

テンプレート:東京ヤクルトスワローズのメンバー

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