ポール・トルトゥリエ

ポール・トルトゥリエ（Paul Tortelier, 1914年3月21日 - 1990年12月18日）は、フランスのチェロ奏者、作曲家。

パリ出身。６歳の頃から毎日２時間のチェロの練習を母親から課せられ、ベアトリス・ブリュームにチェロのレッスンを受けた。10歳でパリ音楽院に入り、ルイ・フュイヤールの許でチェロを学び、後にジェラール・エッキングの薫陶も受けて16歳でプルミエ・プリを取得。続いて、ノエル・ギャロンとジャン・ギャロンに対位法と作曲を学び、21歳の時に作曲でもプルミエ・プリを取得した。音楽院在学中の17歳の時にコンセール・ラムルーに出演してエドゥアール・ラロのチェロ協奏曲を弾いてデビュー。1935年から1937年までモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団、1937年から1940年までボストン交響楽団の首席チェロ奏者を務め、1946年から翌年までパリ音楽院管弦楽団の首席チェロ奏者を務めた。1950年にはパブロ・カザルスにより、プラド音楽祭管弦楽団の首席チェロ奏者に抜擢された。1956年から1968年まで母校のパリ音楽院で教鞭を執り、1969年から1975年までドイツのフォルクヴァング芸術大学、1978年から1980年までニース音楽院の各校で後進を指導した。1980年には北京音楽院から名誉教授の称号を贈られた。

イヴリーヌ県のヴィラソー城にてマスター・クラスを開催している最中に心臓発作を起こして急逝。