ザラ・ネルソヴァ

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ザラ・ネルソヴァ（Zara Nelsova, 1917年12月24日 - 2002年10月10日）は、カナダ出身のチェロ奏者。本名はザラ・カッツネルソン(Zara Katznelson)またはサラ・ネルソン(Sara Nelson)。

ウィニペグ出身。４歳の頃から音楽に興味を持ち、ペテルブルク音楽院でフルートを学んだ父グレゴール・カッツネルソンの手解きでチェロを始めた。また、７歳の頃からダヴィッド・ポッパー門下のチェロ奏者であるデジェー・マハレクにチェロを師事し、ヴァイオリンを弾く姉アイダとピアノを弾く姉アンナと共にピアノ三重奏団を結成。1926年にはマニトバ音楽祭で姉たちとピアノ三重奏で演奏を披露して評判を呼び、1928年にはロンドンに移住してハーバート・ワーレンの門下となった。1930年にはロンドン交響楽団と共演してエドゥアール・ラロのチェロ協奏曲を演奏している。また、姉たちとのピアノ三重奏での活動も継続し、1934年からアフリカとオーストラリアに演奏旅行に出ている。第二次世界大戦が勃発した後、1939年からカナダで暮らし、トロント交響楽団の首席チェロ奏者を務めた。1941年から1944年まではヴァイオリン奏者のカスリーン・パーロウとピアノを弾くアーネスト・マクミランとで三重奏団を結成。1942年にはアメリカ・デビューを果たし、グレゴール・ピアティゴルスキー、エマヌエル・フォイアマンのレッスンを受ける機会を得た。1946年にはパブロ・カザルスの謦咳に接している。アメリカ・デビューを果たして以降、次第に活動の中心をアメリカに移していき、1955年にはアメリカ市民権を取得。1963年にはピアノ奏者のグラント・ヨハネセンと結婚してデュオを組んだが、1973年には離婚している。1985年から亡くなる年までジュリアード音楽院やコロラド州のアスペン音楽祭などでチェロを講じたが、演奏活動は1997年で引退した。

ニューヨークはマンハッタンの自宅にて死去。