エルンスト・ボーデンゾーン

エルンスト・フリードリヒ・ヴィルヘルム・ボーデンゾーン（Ernst Friedrich Wilhelm Bodensohn, 1914年9月23日 - 2003年11月14日）は、ドイツのフルート奏者、作曲家。

シュパイアーにて生まれる。５歳の時に触れたブリキのリコーダーを通して音楽に興味を持ち、独学でピッコロを吹くようになった。姉のルーシーにピアノを、マックス・ジークにヴァイオリンをそれぞれ習ったが、16歳の時に木製のフルートを入手してマンハイム国立歌劇場のフルート奏者を務めていたマックス・フューラーに奏法を学んだ。マンハイム音楽大学に入学したが、1935年から1937年まで兵役に就き、除隊後1939年までカールスルーエ歌劇場のフルート奏者を務めた。また1937年からクヴァンツ・コレギウムを結成して演奏会も開いていたが、1939年から1945年まで再び兵役に就いていた。1946年からプファルツ・フィルハーモニー管弦楽団のフルート奏者を務め、1948年からバーデン＝バーデンの南西ドイツ放送交響楽団の首席フルート奏者に転出して1972年まで務めた。第二次世界大戦後からクヴァンツ・コレギウムの再興を企て、1952年に恒常的なアンサンブルとしての再結成に成功して1991年まで率いた。また1957年からルートヴィヒスブルクのファヴォリーテ離宮でのセレナーデ音楽祭を創設し、1991年まで音楽監督を務めた。1972年には自身の作品と自身が収集したフルート音楽を出版する音楽出版社を創業し、1999年まで経営に携わった。

バーデン＝バーデン近郊エバーシュタインブルクの病院にて死去。