中澤桂

中澤桂（なかざわ かつら、1933年11月23日 – 2016年10月10日）は、声楽家（ソプラノ）、オペラ歌手、音楽教育者。元東京音楽大学教授。1960年代から1980年代の二期会を代表するソプラノであった。オペラ歌手が本業であるが、ミュージカルの舞台でも、全国を巡回する。

=概要

1933年(昭和8年)11月23日、満州(中国東北部)ハルビン生まれ。新潟県立長岡女子高等学校卒業。1956年（昭和31年）東京芸術大学中退。二期会研修所修了。城戸又兵衛、柴田睦陸に師事する。1959年（昭和34年）長門美保歌劇団ドヴォルザーク『ルサルカ』の日本初演における主役「ルサルカ」役でオペラデビューする。 1973年12月5日に出演した團伊玖磨のオペラ「夕鶴」の「つう」役で、一躍人気歌手になった。夕鶴」の「つう」役はその後、1977年、1979年、1985年、1989年、1990年、1996年に出演している。 2016年1月10日、急性呼吸不全のため死去、享年82歳。喪主は養女の石本陽子。 東京音楽大学で後進の指導に当たり、同大学から名誉教授の称号を得ている。

評価

声量と声に張りがあり、情感を込めた唄い方が特徴である。代表歌唱は「からたちの花」「曼珠沙華」「初恋」「オペラ夕鶴」」など。

受賞

• 1960年(昭和35年)、プラハの春国際音楽コンクール3位
• 1976年（昭和51年）チェコスロヴァキア共和国（当時）スメタナ賞
• 1977年(昭和52年)、ウィンナーワルド-オペラ大賞。
• 1992年、第22回モービル音楽賞