アルバート・ウェスカー

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アルバート・ウェスカー ( Albert. Wesker ) は、カプコンのゲーム『バイオハザード』シリーズに登場する架空の人物。

登場作品は『バイオハザード0』『バイオハザード』『バイオハザード CODE:Veronica』『バイオハザード4』『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』。なお、映画版『バイオハザードIII』に同名のキャラクターがアンブレラ社チェアマンとして登場する。

キャラクター設定

ラクーン市警察特殊部門S.T.A.R.S.隊長にして、同隊アルファチームのリーダー。トレードマークは夜間でも外すことのない漆黒のサングラスで、その風貌は威厳と冷徹さに満ちている。本来ならば、副隊長兼ブラヴォーチームリーダーのエンリコ・マリーニが年齢・技能・人望の点からも隊長になると思われていたが、スポンサーであるアンブレラ社の肝煎りでウェスカーが隊長に就任する事となった。指揮官としては非常に有能であり、また射撃技術もチームエースのクリス・レッドフィールドに次ぎ、寄宿舎に於いて飛行するワスプを難なく撃ち落す等、優れた戦闘技術を有している。

ウェスカーはもともと生物工学を専門とした科学者であった。1970年代に彼はアンブレラの幹部養成所に幹部候補社員として所属。しかし、アンブレラ社現総帥オズウェル・E・スペンサーの指揮下、黙々とT-ウィルスの研究を続けていくうち、ウェスカーは次第に『アンブレラをも超え、世界の頂点に立つ』という野望を秘めるようになっていった。 ウェスカーは、同期のライバルで後にG-ウィルスの開発者となるウィリアム・バーキンと計り、当時自分たちが所属していた養成所の所長であり、同時にアンブレラ社内でスペンサーと権力闘争を繰り広げていたジェームズ・マーカス博士を殺害。スペンサーの下その地位が確固たる物となった。 ウィリアムがマーカス博士の死後研究を引き継ぎ、研究を続けていたT-ウィルスが完成の域に達した頃、ウェスカーは諜報部に転属。ライバル企業に転身するチャンスを伺うようになる。やがてS.T.A.R.S.の隊長に就任したウェスカーは、アークレイ研究所で起きた生物災害事件(「洋館事件」)を利用し、ライバル企業への手土産とするt-ウイルス並びに同ウィルスによって生み出されたB.O.W.(バイオ・オーガニック・ウェポン)の戦闘データ等を回収しようと画策。先遣隊としてS.T.A.R.S.ブラボーチームを洋館へと派遣すると、非情にもB.O.W.の実戦データ収集の為次々と殺害せしめ、計画に気づいたエンリコも自らの手で射殺した。更に計画をより完璧なものとするため、アルファチーム隊員のバリー・バートンに家族を拉致したと彼を脅迫し、自らの手駒とした(実際に拉致しなかったのは全てウェスカーの独断によるもので、他者のサポートが無いからだが、最大の理由は家族を愛するバリーに付け入る事が容易だという判断から)。最終的に研究所にてウェスカーの正体を突き止めたクリスやジル・バレンタインらの面前において、T-ウィルスが生み出した究極兵器「タイラント」による死を偽装するもこれは失敗した。(2人によってライバル企業への手土産だったタイラントを斃された結果)

ウェスカーは息を引き取る直前に謎のウィルス(色からすると「G-ウィルス」だと思われるが詳細不明)を取り込み、超人的能力を得て復活する。一度死亡した事によって、アンブレラ社のライバル組織「H.C.F.」のメンバーとなったウェスカーであったが、アンブレラ社幹部のセルゲイの根回しから制御コンピューター「レッド・クイーン」に妨害され、洋館事件の際に十分なサンプルを持ち帰ることが出来なかった。その後、名誉挽回の為、その頃ウィリアム・バーキンの手によって完成していたG-ウィルスを奪取する事を目論む。同組織のエイダ・ウォンと協力して実行に当たるが、レオン・S・ケネディクレア・レッドフィールド、そしてアンブレラ特殊工作部隊HUNKの妨害の為にサンプル奪取は適わなかった。已む無く残されたG生物の死体からウィルスを採取、ようやく無能の汚名返上をする。

G-ウィルスを奪取したウェスカーであったが、彼はそれに満足することなく、次なるターゲットを決める。それは天才アレクシア・アシュフォードが生み出したT-Veronicaである。T-Veronicaを奪取するため自らロックフォート島、そして南極基地に侵入したウェスカーは、そこで遭遇したクリスクレアを利用し、アレクシアによってT-Veronicaを投与されたスティーブをサンプルとして奪取することに成功する。脱出間際に因縁のあるクリスと一対一での決闘を行うが、決着はついていない。

アンブレラ倒産直前のアンブレラロシア支部にて、クリス等が到着する前にあらかじめ下準備を整えておいたなど不審な点も目立つ。

アンブレラ倒産後も活動を続けているウェスカーであったが、経緯は不明だがアンブレラの復活に向けて動き始める。スペインを根拠地として活動を続けるロス・イルミナドス教団の持つ寄生体「プラーガ」を狙って、エイダジャック・クラウザーらを派遣。その頃、誘拐された大統領の娘アシュリ-・グラハムを捜索すべく同地にやってきたレオンによってまたも計画を妨害されかけるが、最終的にはサンプルを回収することに成功している。

以降の活動は今のところ明らかにされていない。

趣味は戦史研究である。

  • また、同社のゲームロックマンシリーズに登場するキャラ・Dr.ワイリーの本名「アルバート・W・ワイリー」との類似点があり、一部では名前の由来は彼から来ているのではないか、との説もある。
バイオハザードシリーズカテゴリ
本編 BH 1 - BH 2 - BH 3 - CODE:Veronica - BH 0 - BH 4 - BH 5
外伝 GAIDEN - アウトブレイク - ガンサバイバー - アンブレラ・クロニクルズ - 携帯アプリ
映画版 バイオハザード - バイオハザードII - バイオハザードIII - バイオハザードIV - ディジェネレーション
小説 バイオハザード - バイオハザードII - バイオハザードIII - アンブレラの陰謀 - 悪夢の洞窟 - 死者の街 - 地下世界 - 追跡者ネメシス - CODE:Veronica - 北海の妖獣 - to the Liberty - ローズ・ブランク
パチスロ パチスロバイオハザード
登場人物 クリス・レッドフィールド - ジル・バレンタイン - アルバート・ウェスカー - オズウェル・E・スペンサー - リサ・トレヴァー
用語 T-ウィルス - ラクーンシティ - プラーガ - 黄道特急
制作者 カプコン - 三上真司