月野うさぎ
月野うさぎ(つきの うさぎ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。TVアニメ版で声を演じた声優は三石琴乃(第44話〜50話では三石が急病のため、代役として荒木香恵が声を演じた)。実写版では沢井美優が演じた。
人物
本作の主人公で、セーラームーンに変身する。初登場は第1話『泣き虫うさぎの華麗なる変身』。身長を超える金髪をお団子(シニヨン)付きツインテールにセットしていることから、しばしば年長者から「お団子頭」と呼ばれる。港区麻布十番に住む。遅刻と朝寝坊は日常茶飯事で、学校の成績はかなり悪い。しかも廊下に立たされながらも早弁しようとする図々しい一面もある。ドジで泣き虫でお調子者。その為に姉としての威厳は皆無で、弟の進吾からは、いつもナメられている。テレビアニメ版はそれらの性格が強調されている為、原作に比べて幼い雰囲気(要するにおバカ)に描写されている。しかし心根は優しく、他の仲間達はその優しさに支えられており、フィッシュアイも結局それに救われた感もある(悪友・海野ぐりお曰く「うさぎさんは友達を作る天才ですねェ」)。前世がプリンセスであった事もあるのか、人を惹きつける魅力があり、他の仲間が前世由来の浮世離れした力を持っている事で周囲から敬遠されがちなのに対して、いつも友達に囲まれている事が多い(もちろん、前世だけでなく、彼女の持つ優しさ・思いやりの心にも起因する)。単に優しいだけではなく物怖じしない点は主に実写版にて描かれる。TVアニメ登場当初は十番中学校2年生(一期、R)で、その後3年生となり(S、SuperS)、十番高校へ進学(Stars)する(原作では、SuperSの段階で高校に進学する)。中学2年でおねしょした。
惚れっぽい所もあり、タキシード仮面やゲームセンターで働く古幡元基などに見惚れており、さらにはコラボレーションの番組(下記に記入)でも違うアニメの少年に惚れてしまう事もある。
変身ブローチ(コンパクト)の他に、変装ペンを所持。
未来では銀水晶の力で不老不死になり、大変動で壊滅的な被害を受けた地球を銀水晶の力で再生させると同時にクリスタル・トーキョーという都市を作り、その都市の女王ネオ・クイーン・セレニティとなる。第二部で登場するちびうさは彼女とキング・エンディミオン(衛)の間に生まれた娘である。未来でクイーンとなってからは「泣くのではありません。」や「ここから外へ出るのです!」「私の命などよいのです!貴方(ちびうさ)さえ無事でいてくれたら・・・」「スモールレディー、人は誰でも悲しいことや苦しい体験をします。寂しさに消えてしまいたいと思うこともあるでしょう。それでも人は、それに耐えて生きていかなねばならないのです。」など、娘に対して母らしい威厳を見せている。
家族構成は、両親と弟がいる(家族の詳細は「主人公の家族」を参照)。尚、本放送実写版では父親は1話目早々存在は語られたものの登場せず。その結末に当たるオリジナルビデオドラマのスペシャルアクトにて、クライマックスシーンでようやく登場している。
前世はシルバー・ミレニアムの王女プリンセス・セレニティ。地球の王子・エンディミオン(衛の前世)と恋仲であったが、クイン・ベリルと地球の人々がクイン・メタリアに操られて月を襲撃した際にエンディミオンと共に命を落とし(原作ではエンディミオンが自分をかばって命を落としたのを目の当たりにして自ら命を断つ)、母クイーン・セレニティの銀水晶の力によって地球に転生した。
プロフィール
- 年齢:14〜16歳
- 身長:152〜160cm
- 誕生日:6月30日
- 誕生石:真珠
- 星座:蟹座
- 血液型:O型
- 好きな色:白
- 好きな食べ物:アイスクリーム、ケーキ
- 苦手な食べ物:にんじん
- 好きな教科:家庭科
- 苦手な教科:数学、英語
- 趣味:食べることと寝ること
- 特技:ごますり、泣き落とし
- 将来の夢:お嫁さん
セーラームーン
月を守護星に持つ、愛と正義の戦士。 幻の銀水晶の守護者。特別装備は、頭のお団子についた超音波増幅パレッタと、必殺浄化技を繰り出すスティックあるいはロッド(変身アイテムと共にシリーズ毎に更新)。また、セーラー戦士なら誰でも出来そうなティアラを投げる技も他の戦士は用いないので、ムーン・ティアラ・アクションも物理攻撃技ではなく、ティアラを媒介に浄化力を投射する技と解される。格闘戦においては逃げ専門。前世が戦闘員ではなく、プリンセスであることに起因すると思われる。有名な決め台詞は「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン!」「月に代わって、お仕置きよ!」。イメージカラーは銀色。
- 備考
- 無印初期のセーラー戦士が(ムーンを含めて)三人までの頃は他の戦士の技と連携して妖魔を滅していたが、中盤より人間が妖魔として操られるようになると他の戦士が牽制してる間に浄化技を出すという教育的に配慮された戦闘シーンが主となった為にアクション性の質の低下は否めなくなった。
- 他のセーラー戦士が惑星由来の中に、なぜ一つだけ衛星が混じっているか、との疑問がしばしば提出されるが、惑星の原義は天動説宇宙観において「恒星天に固定されていない動き回る星」の意であり、これには太陽と月が含まれる。七曜(一週間)の呼称は、多くの言語でこの定義の惑星名にちなんでいる(惑星名がさらに神話などに取材している)。
セーラームーンの必殺技
- 超音波攻撃(原作第一期、アニメで使ったのは2回程度)
- セーラームーンの感情が不安定になる(主に「泣く」という状態)と、お団子にある超音波増幅バレッタが反応して高周波の超音波を発し、相手を痺れさせる。敵味方問わず影響が出る為、攻撃技としてはあまり役に立たない。
- ムーン・ティアラ・アクション(原作漫画、アニメ、実写全てに登場。原作ではムーン・フリスビー、実写ではムーン・ティアラ・ブーメラン。第一期前期、他)
- ティアラを外して、エナジーを纏わせる事によって円盤状に変化させて敵に向かって投げつける技。投げたティアラはある程度の軌道修正をする事が可能である。敵にティアラを素手で止められると、ティアラが輪になって敵を締め付けて動きを封じる(原作と共通)。原作では、ティアラを外すとリング状に変化し、それを敵に投げる事によって敵を切り裂くといった、物理的攻撃になっている。投げつけた後でもパワーの調整が可能なようで「ちょっとだけヨ!」と言ってパワーダウンさせたことがある。アニメ版で、原作のムーン・フリスビーから技名が変更になったのはフリズビーが別会社に商標登録されていたため使用できなかったから
- ムーン・ティアラ・スターダスト(アニメ第一期第5話のみ)
- 変換したティアラからエナジーを星屑の様に降らせ、洗脳された人間を元に戻す技。
- ムーン・トワイライト・フラッシュ(原作第一期、実写)
- 月光をティアラの宝石の部分に反射させて増幅させ、ビーム状にして放つ事で、敵を浄化させる技。
- ムーン・ヒーリング・エスカレーション(原作漫画、アニメ第一期後半、実写全てに登場。実写では第1話から、それ以外は第一期後期)
- アニメではムーンスティックで光輪を描いて相手に放つ事で妖魔化された人間を元に戻す技で、銀水晶を手に入れてからはムーンスティックに装着された銀水晶から光弾を放つ事で人間を元に戻す技に変わった。
- 原作では、エナジーを奪われた人々の体力を回復させたり、壊された街を元に戻すなど、アニメより強力な修正作用のある技になっている。
- セーラームーン・キック(第一期より)
- ムーン・プリンセス・ハレーション(第二期)
- キューティームーンロッドにエナジーを集中させ、ロッドから三日月状の光弾を放つ事で、敵を浄化して消し去る技。
- セーラー・ボディ・アタック(第二期第60話)
- ムーン・クリスタル・パワー(第二期浄化技)
- ムーン・スパイラル・ハート・アタック(第三期)
- 虹色月心激(レインボー・ムーン・ハート・エイク)(第三期後半)
- 虹色双月心激(レインボー・ダブルムーン・ハート・エイク)(ちびムーンとの合体技。原作第三期)
- ムーン・ゴージャス・メディテイション(第四期)
- スターライト・ハネムーン・セラピー・キッス(第五期)
- ダブル・セーラー・キック(ヴィーナスとの合体技。原作第五期番外編「ちびうさ日記」)
- スターライト・ダブル・ハネムーン・セラピー・キッス(ちびムーンとの合体技。原作第五期番外編「ちびうさ日記」)
- シルバームーン・クリスタル・パワー・キッス(第五期)
- シルバームーン・クリスタルパワー・セラピー・キッス(原作第五期)
月野うさぎのパロディが登場する作品
主に1990年代前半のリリースが多く、セーラームーンブーム以降、「三石といえば月野うさぎ」というくらい、三石にはセーラームーンのイメージが常についていた関係だと思われる。
- ばよえーん!(ぷよぷよCDサントラ) - 収録ドラマ中に三石本人が担当するアルル・ナジャが使用。
- ラジオ英雄伝 - 収録ドラマ「ファイナルファジー」の自己紹介シーンなどで登場し、三石本人が担当する美少女戦士・火のハープが使用。
補足
1992年と1993年に放送されたアニメ特番「春一番!日本一のアニメ祭り」共に登場する。1992年ではタルルートに気に入られるが、ミモラに怒られると忠告した。1993年では、『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけに気に入られ、彼女はしんのすけの奇行に苦笑いしていた。ちなみに『スーパービックリマン』のフェニックスの隣に座っており、途中から彼のかっこよさににベタ惚れするが純情なフェニックスは恥ずかしさのあまり驚き涙する(ちなみにフェニックスはうさぎより年下である)。
外部リンク
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