神縄・国府津-松田断層帯

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神縄・国府津-松田断層帯(かんなわ・こうづまつだ-だんそうたい)とは、丹沢山地の南麓から大磯丘陵西縁、国府津を経て相模湾に至る断層帯。平山断層、日向断層、松田北断層、国府津-松田断層から構成されており、静岡県駿東郡小山町から、神奈川県足柄上郡山北町松田町大井町を経て、小田原市に至る、長さ25km以上のA級活断層である。

概要[編集]

相模トラフから沈み込むフィリピン海プレートの北縁部に位置している。日本の活断層の中では地震の発生確率が(相対的に)高いグループに属している。現在を含む今後数百年以内に、変位量10m程度、マグニチュード8程度の規模の地震が発生する可能性があるとされている。

地震テクトニクス上の見解は複数有り「相模トラフ内のセグメントとは独立に活動し、丹沢山地や大磯丘陵を持ち上げる大磯型地震(マグニチュード7を想定[1][2])を引き起こす」とする説と「関東地震を200〜300年ごとに引き起こすプレート境界断層から分岐した副断層の一つ」とする説がある[3]

活動歴[編集]

過去約6000年間に約20mの上下変位をしているとされているほか、1995年から1996年にかけて実施されたトレンチ調査によれば、3000年間で4回或いは5回の変動イベントが確認されている。山崎らの調査によれば最新のイベントは約2300年前とされている[4]

出典[編集]

脚注[編集]

  1. 山崎晴雄:南関東の地震テクトニクスと国府津・松田断層の活動地學雜誌 Vol.102(1993) No.4 P 365-373
  2. 吉井敏尅:神奈川県西部における人工地震による地殻構造調査地學雜誌 Vol.102(1993) No.4 P 393-398
  3. 山崎晴雄、水野清秀:国府津・松田断層の最新活動史と地震テクトニクス第四紀研究 Vol.38(1999) No.6 P 447-460
  4. 文献調査PDF 神奈川県

関連項目[編集]

外部リンク[編集]