北海道南幌町家庭殺人事件

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北海道南幌町家庭殺人事件

北海道南幌町家庭殺人事件とは、2014年9月30日北海道空知管内南幌町西町2の無職・佐竹須三代(すみよ)さん(71)方で、佐竹さんと娘の事務員・和美さん(47)が和美さんの三女(17)に殺害された事件である。

事件概要

2014年10月1日午前2時半ごろ、北海道南幌町西町の住宅で、この家の住人の無職佐竹須三代さん(71)と娘の和美さん(47)が血を流して倒れているのを和美さんの長女(23)が見つけ110番した。栗山署員が佐竹さん母娘の死亡を確認した。

道警は、高校2年生の三女(17)を殺人で緊急逮捕した。三女は「私がやった」と容疑を認めた。

三女は9月30日深夜から1日未明ごろにかけ、自宅にいた2人を刃物で切りつけるなどして殺害した。三女は当初、「(敷地内の)離れで寝ていて気づかなかった」と話していたが、その後、犯行を認めた。捜査員が三女を同行して女性方から約5キロ離れた公園を捜索したところ、包丁のような刃物が見つかった。

2人は1階と2階の部屋にそれぞれ倒れており、室内には荒らされたような形跡があった。現場は札幌市中心部から東に約25キロの閑静な住宅地。

三女の人物像

北海道南幌町家庭殺人事件

通学する高校の教頭によると、三女は9月30日は午前中の試験を受けて帰宅したという。「明るく、信頼される生徒だった。驚いている」と話す。

三女は2013年昨春に入学し、テニス部に所属。1年生の秋ごろから生徒会活動に熱心に取り組むようになり、10月中旬には生徒会長に就任する予定だったという。

逮捕された女子生徒はが「しつけが厳しく、今の状況から逃れたかった」と供述した。2人には首や頭など複数カ所に刺し傷や切り傷があり、同署はしつけに対する強い恨みが殺害の動機とみて捜査している。

司法解剖の結果、2人の死因はいずれも出血性ショックだった。祖母は2階、母は1階の寝室で殺害され、祖母には頭や背中など十数カ所に傷があり、争った形跡があった。母は首に深い切り傷があった。女子生徒は祖母、母、姉(23)の4人暮らしで、寝室は母と同じだった。

近所の住民によると、女子生徒は夕方になると走って帰宅する姿が目撃されており、「門限が厳しく、時間を守らないと怒られる」と漏らしていたという。

岩見沢児童相談所によると、女子生徒が幼稚園児だった2004年2月、家庭内で虐待を受けているとの通報があった。児童福祉司が身体的虐待の痕があることを確認し、児童福祉法に基づく指導措置を決定。2004年11月まで自宅の訪問や面談を重ね、「虐待が再発する心配はない」と判断し措置を解除した。その後、虐待の通報はなかったという。

女子生徒が通う高校は2日朝、全校集会で事件の概要を説明した。スクールカウンセラーを配置し生徒の心のケアに努めるという。

関連項目

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