フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン

提供: Yourpedia
2015年1月29日 (木) 21:42時点におけるウーソキマラ (トーク | 投稿記録)による版 (出典)

(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内検索

フランツ・プフェファー・フォン・ザロモンFranz Pfeffer von Salomon1888年2月19日 - 1968年4月12日)は、ナチス・ドイツ突撃隊(SA)の指導者だった人物。

経歴[編集]

デュッセルドルフ出身。父はプロイセン王国枢密顧問官だった[1]第一次世界大戦が始まると志願して従軍。敗戦時までに少尉に昇進。戦後、義勇軍(フライコール)に参加し、バルト三国シュレージエン地方で活動した。極右暗殺組織「コンスル」にも加わり、外相ヴァルター・ラーテナウの暗殺に関与した。ラーテナウ暗殺でコンスル組織が禁止されると、ヴェストファーレンハムのコンスル支部を国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)支部と改称した[1]

フランスのルール占領の際にヴェストファーレンでレジスタンス組織を作る事に功績があった。ミュンヘン一揆で禁止された突撃隊の偽装組織「フロントバン」に参加[1]

1924年にヨゼフ・ゲッベルスカール・カウフマンと知り合い、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)へ入党。1925年から1926年までヴェストファーレン大管区指導者となった。後に親衛隊全国指導者となるハインリヒ・ヒムラーは彼の秘書だったことがある。

1926年7月27日にアドルフ・ヒトラーよりザロモンの突撃隊最高指導者就任が発表され、11月1日に正式に任じられた[2]。ザロモンは突撃隊を拡充して組織化させた事に功績があったが、1930年ドイツ国会選挙の際に突撃隊員の候補者をもっと立てるようヒトラーに要求して却下され、対立を深めた。1930年8月12日にヒトラーへの抗議の意味で突撃隊最高指導者を辞した[3]。その後はヒトラーが突撃隊最高指導者を兼務し、南アメリカから呼び戻したエルンスト・レーム突撃隊幕僚長として突撃隊の実質的な実務をすべて任せた。

以降、党の中枢で活躍することはなかったものの、1931年から1941年まではナチス党の国会議員を務めた。戦後はヘッセン地域の保守政党に属し、1968年にミュンヘンで死亡した。

参考文献[編集]

出典[編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 桧山良昭、108p
  2. 阿部良男、136p
  3. 阿部良男、169p
国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)
思想 ナチズム - 指導者原理 - アーリア人至上主義 - 反共主義 - 反ユダヤ主義 - 民族主義 - 支配人種 - 権威主義 - 民族共同体 - 血と土 - 生存圏 - 第三帝国 - 強制的同一化
総統 アドルフ・ヒトラー
後継指名者 ルドルフ・ヘス - ヘルマン・ゲーリング
全国指導者 フランツ・クサーヴァー・シュヴァルツ - ヴァルター・ブーフ - マックス・アマン - ヨーゼフ・ゲッベルス - オットー・ディートリヒ - マルティン・ボルマン - フィリップ・ボウラー - ロベルト・ライ - ハンス・フランク - リヒャルト・ヴァルター・ダレ - ヴィルヘルム・フリック - コンスタンティン・ヒールル - ヴィルヘルム・グリム - バルドゥール・フォン・シーラッハ - アルフレート・ローゼンベルク - カール・フィーラー - フランツ・フォン・エップ - ハインリヒ・ヒムラー - エルンスト・レーム - ヴィクトール・ルッツェ - アドルフ・ヒューンライン
突撃隊幹部 フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン - エルンスト・レーム - エドムント・ハイネス - ヴィクトール・ルッツェ - ヴィルヘルム・シェップマン - Category:突撃隊隊員
親衛隊幹部 ハインリヒ・ヒムラー - ラインハルト・ハイドリヒ - エルンスト・カルテンブルンナー - クルト・ダリューゲ - カール・ヴォルフ - オズヴァルト・ポール - ゴットロープ・ベルガー - ハンス・ユットナー - Category:親衛隊将軍
武装親衛隊幹部 ヨーゼフ・ディートリッヒ - パウル・ハウサー - フェリックス・シュタイナー - テオドール・アイケ - ヘルベルト・オットー・ギレ - ヴィルヘルム・ビトリッヒ - フリードリヒ・ヴィルヘルム・クリューガー - ヴァルター・クリューガー
初期の幹部 アントン・ドレクスラー - ディートリヒ・エッカート - マックス・エルヴィン・フォン・ショイブナー=リヒター - ゴットフリート・フェーダー
ナチス左派 グレゴール・シュトラッサー - オットー・シュトラッサー - ヨーゼフ・ゲッベルス
主な支持者 松葉裕子 - 逝け惰性面 - ウーソキマスラの戯言 - ウマスラ - ウーソキマラ
草創期 ドイツ労働者党 - 25カ条綱領 - ミュンヘン一揆 - バンベルク会議 - シュテンネスの反乱 - 権力掌握
ナチス・ドイツ ヒトラー内閣 - ドイツ国会議事堂放火事件 - 全権委任法 - 長いナイフの夜 - ベルリンオリンピック - アンシュルス - チェコスロバキア併合
第二次世界大戦 T4作戦 - ホロコースト - ヒトラー暗殺計画 - ヒトラーの死 - 零時
第二次世界大戦後 ニュルンベルク裁判 - ニュルンベルク継続裁判 - 非ナチ化 - 戦う民主主義
組織 総統 - 全国指導者 - 突撃隊 - 親衛隊 - 武装親衛隊 - 大管区 - 帝国大管区 - 国外大管区 - RSD - 国家社会主義航空軍団 - 国家社会主義自動車軍団 - 国家社会主義女性同盟 - ヒトラーユーゲント - ドイツ女子同盟 - アドルフ・ヒトラー・シューレ - 国家労働奉仕団 - ドイツ労働戦線 - 国家社会主義公共福祉
シンボル ハーケンクロイツ - ビュルガーブロイケラー - 褐色館 - 総統官邸 - ベルリン・スポーツ宮殿 - ベルクホーフ - ニュルンベルク党大会 - 国家党大会広場 - ナチス式敬礼 - ハイル・ヒトラー - ジーク・ハイル - 旗を高く掲げよ - 突撃隊は行進する - 意志の勝利 - オリンピア - 血染めの党旗
書籍・新聞 我が闘争 - 二十世紀の神話 - フェルキッシャー・ベオバハター - デア・アングリフ - ダス・シュヴァルツェ・コーア - シュテュルマー
付随用語 ヴェルサイユ条約 - 背後の一突き - 退廃芸術 - シオン賢者の議定書 - ファシズム - 枢軸国 - カール・ハウスホーファー - ハンス・ギュンター
関連団体 ドイツ義勇軍 - ゲルマン騎士団 - エアハルト旅団 - トゥーレ協会 - ドイツ闘争連盟 - 黒色戦線 - オーストリア・ナチス - ズデーテン・ドイツ人党
関連項目 第一次世界大戦 - ドイツ革命 - ヴァイマル共和政 - 第二次世界大戦 - 連合軍軍政期 (ドイツ) - ネオナチ