大曲駅 (秋田県)
大曲駅(おおまがりえき)は、秋田県大仙市大曲通町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅。大仙市の代表駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である奥羽本線[1]と、当駅を終点とする田沢湖線の2路線である。また当駅はミニ新幹線である秋田新幹線の停車駅となっており、同新幹線は田沢湖線と奥羽本線秋田駅方面とを直通運転している。このため田沢湖線は新幹線に合わせた標準軌(軌間1,435mm)が用いられており、奥羽本線秋田駅方面は在来線列車用の狭軌(軌間1,067mm)と、秋田新幹線用の標準軌との並列区間となっている。
歴史[編集]
- 1904年(明治37年)12月21日 - 官設鉄道(国鉄)奥羽北線の駅として仙北郡大曲町に開業(当時は地上駅)。
- 1921年(大正10年)7月30日 - 生保内軽便線(のち国鉄田沢湖線)が当駅から角館駅まで開業する。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 生保内軽便線が国鉄生保内線に改称する。
- 1966年(昭和41年)10月20日 - 生保内線が田沢湖線に編入し、田沢湖線の終点駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年) - 通産省グッドデザイン賞建築・環境デザイン部門・受賞[2]。
- 1999年(平成11年) - 新幹線改札口に自動改札機導入。
- 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
- 2004年(平成16年)12月21日 - 開業100周年。10月23日記念イベント開催。リゾートしらかみ延長運転などが行われた。
- 2009年(平成21年)3月21日 - 在来線自動改札機導入。
- 2010年(平成22年)5月8日 - E6系導入に伴う新幹線ホーム延伸工事のため、新幹線乗換改札口が従来の位置より横手方に移設された。
- 2012年(平成24年)8月9日 - 発車メロディとして、秋田民謡の1つである「秋田おばこ節」の使用が開始された[3]。
駅構造[編集]
のりば[編集]
在来線ホームは単式・頭端式ホーム2面3線(奥羽本線2線、田沢湖線1線)。田沢湖線普通列車は新幹線ホーム12番線到着・発車の場合がある。1番線から他のホームへは、いったん階段を上がる。
新幹線ホームは頭端式ホーム1面2線である。在来線ホームに比べると狭い。秋田新幹線は田沢湖線 - 奥羽本線秋田方面の直通のため、当駅でスイッチバックが行われる。なお、在来線と同一の敷地に存在するが、仕切られているのでホームタッチでの乗り換えはできない。
狭軌 | |||
1 | ■奥羽本線 | (下り) | 刈和野・秋田方面 |
2 | (上り) | 横手・湯沢方面 | |
標準軌 | |||
3 | ■田沢湖線 | 角館・田沢湖方面 | |
11 | ■秋田新幹線 | (上り) | 盛岡・仙台・東京方面 |
12 | (下り) | 秋田方面 |
構内[編集]
中央改札口は2階にある。ただし、全国花火競技大会開催時は、東口(旧中央口など)1階に臨時改札口が設置される。
直営駅(駅長配置)である。新幹線乗換改札口はジェイアールアトリスに委託している。管理駅として、奥羽本線の神宮寺駅 - 羽後境駅間の各駅を管理する。
みどりの窓口(営業時間:6時00分 - 20時15分)、指定席券売機(営業時間:6時00分 - 20時15分)、自動券売機、びゅうプラザ大曲(営業時間:平日10時30分 - 18時00分、土曜10時30分 - 17時00分、日祝休業)がある。また新幹線乗換改札口には新幹線自動改札機が3台、中央改札口には在来線自動改札機(モバイルSuica特急券用にモバイルSuica対応)が4台設置されている。新幹線ホーム、みどりの窓口兼待合所にはキオスクがある。
全国花火競技大会開催時[編集]
- 花火大会開催日は臨時改札口の他、行先別に区分けするためのフェンスが設置される。
- 盛岡方面のこまちは定期列車の仙台行の1本を除いて雫石駅または盛岡駅までノンストップ運転となる。
- こまちは指定席券を優先に改札を行い、その後各便250名をめどに特定特急券(立席)を持つ乗客を入場させる。
駅弁・販売物[編集]
- 泉秋軒(旧・伯養軒)
- 秋田比内地鶏弁当
- 秋田地鶏の味くらべ
- 秋田味づくし
- 安積のとりめし
- あったか弁当牛たんせいろ
- 恵みのあきた
- 山菜わっぱめし
- 二段四季の彩
- 冷凍みかんを販売している。県内では珍しい。
利用状況[編集]
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 2,748 |
2001 | 2,631 |
2002 | 2,479 |
2003 | 2,423 |
2004 | 2,389 |
2005 | 2,337 |
2006 | 2,350 |
2007 | 2,273 |
2008 | 2,247 |
2009 | 2,153 |
2010 | 2,160 |
2011 | 2,066 |
2012 | 2,086 |
2013 | 2,150 |
駅周辺[編集]
- 秋田県道13号湯沢雄物川大曲線
- 秋田県道36号大曲大森羽後線
- 秋田県立大曲高等学校
- 秋田県立大曲農業高等学校
- 秋田県立大曲工業高等学校
- 秋田自動車道-大曲インターチェンジ
- 秋田修英高等学校
- 大曲郵便局
- 大曲駅前郵便局
- 大曲上大町簡易郵便局
- 雄物川(全国花火競技大会会場)
- 国道13号(大曲バイパス)
- 国道105号
- ザ・ビッグ大曲福田店
- ジョイフルシティ大曲店跡地→2014年5月1日、同地に大曲厚生医療センターが開院予定。
- 仙北組合総合病院‥2014年4月を以って閉院予定
- 大仙市役所(旧・大曲市役所)
- 花火通り商店街
- タカヤナギグランマート中通店(旧タカヤナギ本店-百貨店業態-跡地)
- タカヤナギグランマート白金店
バス路線[編集]
駅前にも停留所はあるが、ほとんどの系統は「大曲バスターミナル」(西口から徒歩2分)発着である[5]。 路線バスはすべて羽後交通が運行している。
- 路線バス
- 角館線
- 横手大曲線 など
- コミュニティバス
- 大仙市循環バス「200バス」(大曲駅前発着)
- 高速バス(大曲バスターミナル発着)
- 高速バス(東口発着)
詳細は羽後交通#主要路線・羽後交通#大曲・仙北地区および羽後交通#コミュニティバスを参照
その他[編集]
- 「眩い銀が美しく光る未来的な駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
隣の駅[編集]
- 東日本旅客鉄道
- ■秋田新幹線
- ■奥羽本線
- ■田沢湖線
- 北大曲駅 - 大曲駅
脚注[編集]
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ JR大曲駅 - Good Design Award〔受賞企業は鈴木エドワード建築設計事務所・東日本旅客鉄道の2社である〕
- ↑ JR大曲駅の発車メロディー変更について 東日本旅客鉄道株式会社 秋田支社 (2012年8月6日). 2012年8月26日閲覧。PDF
- ↑ 4.0 4.1 2011大曲の花火ときめきウォークマップvol.6 大曲商工会議所 2012年5月5日閲覧。PDF
- ↑ 大曲バスターミナル 発着場所の変更.羽後交通株式会社. 2011年6月18日閲覧。PDF