パンティストッキング

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パンティーストッキング(英語:pantyhose、仏語:collants)は、日本の企業であるアツギ株式会社が下着であるパンティーと靴下であるストッキングが一体化した衣類を同社社員が発案、企画し、製造に至った現代的な衣料である。ストッキングのうち特に、爪先から腰までを覆う、一つで一足のものを言う。略称はパンスト。日本人が言うストッキングとは、大抵このパンティーストッキングを指す。

パンティーストッキングは和製英語で、米国では Pantyhose、英国では Tights と表記する。繊維が太く織り方が厚手のものは、日本では特に区別してタイツと呼ばれ、足先部分のない形状のものは、スパッツと呼ばれている。

素材はナイロンポリウレタンの混合。ナイロンは透明性と染色性、ポリウレタンは伸縮性の機能を備えている。主な用途は、防寒性とファッション性。

産業の現状

日本のメーカーは1968年に初の国産品の製造を行って以来、透明性と着用感を商品開発の主流としてきた。 1990年代初頭頃迄女子中高生世代からの身近な普段着として愛用されていたが、近年ではOLや一部の学校(特に高校生以上の専門学校や体育会系等のブレザーといった統一した制服がある女子大生)の制服、チアリーダー、体操、新体操のユニフォーム、パーティーステージ衣装または入学・卒業式、あるいは結婚・葬式といった)セレモニーの時の正装といった、総じてフォーマルな場面以外の通常時では着用する人が減り、特に最近では若年層のストッキング離れ(”オバン臭い”と揶揄される)や低価格な中国製品の流入などにより、収益は低迷しており、「パンスト氷河期」と揶揄されるようにもなり、対照的にストッキングと比べて防寒性が高く、伝線し難く、ファッション性が強いタイツに人気を奪われる。このような厳しい市場環境から脱するため、各メーカーは既存カラーやスタイルからの脱皮を図っている。

余談だが、近年は女性が芸能界デビューするスタート(きっかけ)としてはバラエティーやお笑い系から入るか、J-POPのミュージシャンとしての場合が顕著であるが、80年代やそれ以前は圧倒的に歌手からのアイドルとしてのデビューが多く、そのステージ衣装としては基本は白いドレスに肌色のパンスト着用であった。そういうアイドル歌手離れとパンスト離れが奇しくもリンクしている様であると、ある評論家はコラムを述べている。

企業など生産者にとっては、多品種少量生産や新商品回転率アップへの対応を迫られ、生産効率化に拍車がかかっている。同じブランド商品でもコンビニ等の激戦地域の店舗型では肌触りが異なる事がある。

業界最大手のグンゼでは現在釈由美子イメージキャラクターとし、パンスト着用率の復興を目指している。

関連項目


靴下
ひざ上(ストッキング) : ボディストッキング - タイツ - パンティストッキング - ストッキング - サイハイソックス - オーバーザニー
ひざ下(ハイソックス) : ハイソックス - スリークォーターソックス - ブーツソックス - クルーソックス
足首(ソックス) : ソックス - アンクレット - スニーカーソックス
その他(レギンス等) : トレンカー - スパッツ - ルーズソックス - 紺ハイ - レッグウォーマー - ガーター
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